マグマが'74年に発表した名作『コンタルコス』のリマスター拡大再発盤が国内仕様盤と輸入盤でリリース!本作にはマグマのクラシック・ナンバーとして今なお評価の高い、21世紀の現在においても他に類を見ない孤高の曲想/存在感を示す大作「コンタルコス」と、当時のLPのA面/B面ラストに配置された小曲「オルクによる警告」「永遠のコルトレーン」の3曲を収録。録音には当時のライブメンバーであるクリスチャン・ヴァンデ、クラウス・ブラスキス(ボーカル)、ジャニック・トップ(ベース)、ミシェル・グライエ(キーボード/ピアノ)、ジェラルド・ビキアロ(キーボード/ピアノ)の他に、翌年よりライブのレギュラーメンバーとして参加するステラ・ヴァンデ(ボーカル)、そして当時不在であったギタリストの枠には、イギリスからマイク・ウェストブルックとの共演やブロッサム・トゥズ/センティピードへの在籍で知られるブライアン・ゴディング(ギター)が招集されております。 (C)RS
JMD(2023/06/23)
マグマが'74年に発表した名作「コンタルコス」のリマスター拡大再発盤が国内仕様盤と輸入盤でリリース!
本作にはマグマのクラシック・ナンバーとして今なお評価の高い、21世紀の現在においても他に類を見ない孤高の曲想/存在感を示す大作「コンタルコス」と、当時のLPのA面/B面ラストに配置された小曲「オルクによる警告」「永遠のコルトレーン」の3曲を収録。
録音には当時のライブメンバーであるクリスチャン・ヴァンデ、クラウス・ブラスキス(ボーカル)、ジャニック・トップ(ベース)、ミシェル・グライエ(キーボード/ピアノ)、ジェラルド・ビキアロ(キーボード/ピアノ)の他に、翌年よりライブのレギュラーメンバーとして参加するステラ・ヴァンデ(ボーカル)、そして当時不在であったギタリストの枠には、イギリスからマイク・ウェストブルックとの共演やブロッサム・トゥズ/センティピードへの在籍で知られるブライアン・ゴディング(ギター)が招集されております。
「コンタルコス」はコバイアの先覚者Emehntehtt-Reの墓を見つける男性、そして彼が受けた啓示を描いた楽曲とされており、「リア・サヒルターク」に始まり「トゥーザムターク3部作」・「コンタルコス・アンテリア」など、細かなフレーズを段階的に繋ぎ合わせていきストーリーを発展させてゆく作曲概念から離れ、主旋律を維持しつつバックの和声のみを変化させてゆく曲進行、拍子の表と裏が幾度となくひっくり返る、シンコペーションを重点に置いたリズム構造などそれまでのマグマでは見られなかった音楽基軸やアイデアを詰め込んだ、後にも先にも類を見ない作風でありつつ同時に現在のZeuhlサウンドの根幹を成す名曲。「コンタルコス」とはまた異なるストーリー上に位置し、後の「オルクの太陽」「デ・フトゥラ」'La Musique Des Spheres'に繋がってくる、ジャニックによる重苦しいチェロの重奏が強烈な「オルクによる警告」、タイトルの通りジョン・コルトレーンに捧げられた楽曲で、後のクリスチャン・ヴァンデのソロ名義作『ジョン・コルトレーン: 至上の人』に完成版が収められた、ピアノとギターの呼応が美しいインスト・ナンバー「永遠のコルトレーン」といった2つの小曲ももちろん必聴。
更に今回の再発盤には'21年に脳腫瘍のため早逝したバンドの元ギタリスト、故James Mac Gawへ捧げるものとして'15年5月30日の北京公演より「コンタルコス」のライブ音源が追加収録されています。この「コンタルコス」の模様は既に同年の中国ツアーのドキュメンタリーDVD『ニイハオ・ハマタイ 2015年マグマ中華人民共和国を征く』にもその一部が収録されましたが、全編が公開されるのは今回が初。強烈なギターソロは終演後Jamesが自画自賛した程の出来栄えで、土台を支えるフェンダーのバッキング、それに乗っかりつつ随所で破綻すれすれのキメを入れ込むなど強力なグルーヴを効かせたリズム・セクション、そして上下に螺旋を描きつつそれらを纏めて昇華させてゆくギターと、一般的に予想されるソロ・パートとは似て非なる素晴らしい内容!ファンであれば是非チェックしておきたい名演です!!
マスターは先にMusic On Vinylより発売されたカラービニール仕様アナログ盤と同じく、マーカス・リノンによるリマスタリング音源を使用。
発売・販売元 提供資料(2023/06/02)