| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1999年04月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | ドイツ・シャルプラッテン |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | TKCC-15159 |
| SKU | 4988008434835 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 00:00:00
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🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2
ガブリエルとエヴァ:レギーナ・ヴェルナー
ウリエル:ペーター・シュライヤー
ラファエルとアダム:テオ・アダム
ベルリン放送合唱団
ベルリン放送交響楽団
指揮:ヘルムート・コッホ
通奏低音はチェンバロとチェロ。
チェンバロ:ヴォルフ=ディーター・ハウシルト
チェロの演奏者は未記載。
チェンバロはレチタティーヴォのみの参加。
1974年1~2月の録音。
旧録音と変わらず、コッホは冒頭から アグレッシヴな表情づけ。弦楽器を刈り込み、管楽器を明瞭に聴かせ、ソロ(声楽)と器楽(特に管楽器)のアンサンブルを密に作っていくアンサンブル重視のスタイル。テンポは軽快、推進力溢れる 心躍らせる気持ちの良い速さとリズム。
第2部の鳥や動物の描写の場面のオーケストラや歌唱に対する(今となっては遅く感じられるテンポでの)丁寧な指揮は、それらの場面を想像させるに十分なレベルです(馬の駆け足が インテンポでここまで自然に聴こえるとは!)。そしてそれぞれのレチタティーヴォやアリアでの美しい対旋律の絡みも絶妙です。
ソリストは楽譜に忠実に歌っています。装飾やアインガンクはほとんど加えていません。
ヴェルナーの清楚で真っ直ぐで軽快なボーイソプラノのような『天地創造』にぴったりな声質。
シュライヤーの柔らかで絹のような美しい声。
旧録音から連続で参加のアダムの甘い優しい穏やかな安定感抜群の歌唱。
重唱においても 等質な響きのアンサンブルで安心して聴けます。
合唱はまとまった響きの中から アルトや男声の旋律もしっかりと聴こえる「4声のバランス」の良い立体的なバランスが見事です。
ただ このアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目が交換になっています。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なものになってしまいます。LP時代の裏表をそのままに区切った、この作品に無関心な編集が残念でなりません。
一時代前の録音ですが、小型のオーケストラによる コンパクトで爽やかな演奏は、今 聴いてもとても新鮮です。
初めての『天地創造』のアルバムとして お薦めできる仕上がりです。