1974年6月14日にニューヨーク州ユニオンデールのナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムで行われたライヴの放送用音源。ライヴの前半は最新作の『Holland』を中心に、70年代前半のサーフが終わって以降の作品からの曲を演奏。中でも『Holland』に収録されなかった幻の楽曲「We Got Love」を演奏しているのはなかなかレアだ。音楽的な充実度の高い活動をしていた最後の時期のライヴ録音ということで、ファンなら押さえておきたい音源だ。 (C)RS
JMD(2023/05/25)
大ヒットしたベスト盤『Endless Summer』の発売直前、『Holland』の曲を中心に、なかなかレアなセットリストが楽しめる74年の放送用ライヴ録音!
1974年6月14日にニューヨーク州ユニオンデールのナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムで行われたライヴの放送用音源。74年はツアー・メンバーの変遷期でもあり、謎が多く、ライヴの本数に対して残された録音が意外に少ない年でもある。73年のアルバム『Holland』がそれなりの成功を収め、ライヴ・バンドとして積極的にツアーをして回る一方で、64年以降、ツアーに帯同しなくなったブライアン・ウィルソンは、73年の父でマネージャーでもあるマーリー・ウィルソンの死が原因で、部屋に引きこもる状態が続いていた。そういったこともあって74年と75年はオリジナル・アルバムがリリースされなかったが、このライヴの10日後にリリースされるベスト盤『Endless Summer』が特大ヒットを記録。ビーチ・ボーイズのライヴは、再び60年代の曲を中心にしたセットリストに変わり、この時代のアメリカを象徴する一大ライヴ・アクトとして人気を博していく。その変化が76年のブライアンのツアー復帰へとつながっていくのだ。このライヴはそんな変化の直前に行われたもので、72年に脱退したブルース・ジョンストンや、73年に脱退したブロンディ・チャップリンの姿はなく、また、ケガでドラムスを叩けなくなったデニス・ウィルソンがキーボードを弾いているという時期のもの。ライヴの前半は最新作の『Holland』を中心に、70年代前半のサーフが終わって以降の作品からの曲を演奏。中でも『Holland』に収録されなかった幻の楽曲「We Got Love」を演奏しているのはなかなかレアだ。音楽的な充実度の高い活動をしていた最後の時期のライヴ録音ということで、ファンなら押さえておきたい音源だ。
発売・販売元 提供資料(2023/05/24)