その高い音楽性から2017年の解散後も惜しむ声が絶えない、堀江系ガールズグループEspeciaの1st ALBUM『GUSTO』が待望のアナログ化!
その高い音楽性から2017年の解散後も惜しむ声が絶えない、堀江系ガールズグループEspeciaの1st ALBUM『GUSTO』が待望のアナログ化!ネオ・シティポップとして今なお高い評価をされる本作だが、その全16曲を余すことなく2枚組LPにて収録!
強烈なサックスソロから入るリード曲「No1 Sweeper」は80'sファンクサウンドが光る彼女らの代表曲で、マセラティ渚(LUVRAW + Pellycolo)が編曲した「くるかな」はVaporwaveを強く意識した時代を先取る名曲。
「アビス」はインドネシアのバンドikkubaruが提供した爽やかな王道シティポップで、松隈ケンタ作曲の「YA・ME・TE!(GUSTO Ver)」は聴き応えのある90'sフュージョンサウンド、その他の曲もアイドルソングとしては当時異例のディスコ~AORなどからインスパイアを受けた斬新な楽曲群に仕上がっている。
発売・販売元 提供資料(2023/05/24)
結成2年でついに届いた初のフル作は、膠着しつつある2014年のアイドル・シーンに楔を打ち込む出色の出来となった。生のブラスとギターのカッティングで彩る、ブラコン~フュージョンの要素を採り入れたバック・トラック。バブリーな雰囲気を巧みに作り出して摩天楼感を漂わせる歌詞。その世界観のなかで見事にムーディーに演じてみせるメンバー。すべてが魅力的だ。特に脇田もなりの跳ねるような歌唱はこのグループのギフトだと思う。速いテンポが好意的に受け入れられがちなシーンにあって、ゆったりとしたグルーヴで勝負しているのも頼もしいし、よりによってアルバムの頭にもっとも遅いバラード“BayBlues”を持ってくるという曲順には、このグループのスタンスが高らかに表明されている。
bounce (C)南波一海
タワーレコード(vol.367(2014年5月25日発行号)掲載)