リヴィングレジェンド、デニー・ザイトリンがピアノソロで紡ぐジョージ・ガーシュウィンの世界
独特な音世界をプリズム状に展開し、能力と想像力を存分に発揮した作品
"ビル・エヴァンスの後継者"とも称されているデニー・ザイトリンによる新プロジェクト。
デニー・ザイトリンは1938年にシカゴにて生まれ、ピアニスト、作曲家、ジャズミュージシャンとして長年活躍し、現在はサンフランシスコで精神科医として開業もしている。小学校時代はクラシック音楽を学び、高校ではジャズに夢中になり、彼にとってジャズは、即興演奏と作曲に対するエネルギーを生む媒体だった。彼は高校在学中にシカゴとその周辺でプロとして演奏し、大学と医学部では、アレクサンダー・チェレプニン、ジョージ・ラッセルらと共に音楽理論と作曲を正式に学び、自らの音楽に反映させた。
彼の最初のレコードシリーズは60年代半ばから後半にかけてコロンビアから発売され、批評家から高い評価を受け、国際的に知られるようになった。これまでに35枚を超えるアルバムを録音し、さらにそれぞれの作品が高い評価を得ている。ダウン・ビート・インターナショナル・ジャズ批評家投票で2度1位を獲得。人気テレビ番組"セサミストリート"のオリジナル楽曲を手掛けていることでも有名。
ザイトリンは、2018年に開かれたコンサートでアメリカの偉大な作曲家、ジョージ・ガーシュインに焦点を当てることを決め、今作『Crazy Rhythm』ではその様子を収録している。
ガーシュウィンの音楽を聴いて育ったザイトリンは、マイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスらが再解釈した『ポーギーとベス』を、自らの即興演奏のための踏み台として捉え、ガーシュウィンの楽曲を分解し、掘り下げている。「By Strauss」は、もともとガーシュウィン夫妻が同時代人を皮肉ったものだが、ザイトリンはこれを優しいワルツにアレンジし、逆に「The Man I Love」は型破りだが説得力のあるアップテンポのアレンジで演奏する。ガーシュウィンがしたように、ザイトリンはこの作品でクラシックとポピュラー音楽という、一見異なる2つの音楽を見事に橋渡ししている。
発売・販売元 提供資料(2023/07/21)