女優のキャリアも持つ、シンガー・ソングライター、Kiana Ledeの3rdアルバムが完成。"Deeper"とElla Maiをフィーチャーした"Jealous"等が先行公開されているが、往年のR&Bマナーを踏襲しながらも、現代トレンドとのクロスオーバーさせた彼女のスタイルに、アルバム全体の完成度が期待できる。
発売・販売元 提供資料(2023/05/29)
LAを拠点に活動し、女優としても名を馳せるKiana Ledeの3rdアルバム。今作も伸びやかで透明感のある気持ちの良い歌声が最高。メロウで可憐な《Irresponsible》と《Promise Me》でリスナーを一気に引き込んでゆく。同世代のR&Bシンガー、Ella Maiをフィーチャーした《Jealous》はオーセンティックでソウルフル且つ彼女の表現力を存分に堪能にできる。Khalidとのコラボ曲《Where You Go》は絶妙なハーモニーはうっとりするほど美しい。次世代の歌姫による待望の最新作は聴き逃せない1枚。
intoxicate (C)石田真生
タワーレコード(vol.165(2023年8月20日発行号)掲載)
現行R&Bの最前線を行くひとりとなったシンガーによる3年ぶりのアルバム。2度の失恋で抱いた自他への〈怨み〉を呑み込んで前進するストーリーで、ボサノヴァ風の序曲から、どこか吹っ切れた印象だ。制作陣に盟友のライスンピーズやDマイルなどが名を連ね、気鋭のニージャがほぼ全編で関わった楽曲はトラップ・ソウルからアコースティックなスロウまで多彩で、ブライソン・ティラーとのエレガントなダンサー"Gone"、エラ・メイを迎えたバラード"Jealous"、カリードとの"Where You Go"といったコラボ曲も上々の出来。人懐っこいヴォーカルも自信に溢れ、特に"Deeper"での力強く伸びのある声は胸に迫るものがある。
bounce (C)林 剛
タワーレコード(vol.476(2023年7月25日発行号)掲載)