先鋭的なファッション・センスとどこまでもキャッチーなポップ・サウンドで注目を集める、Z世代のオルタナ・ポップ・アイコン、Gus Dapperton。
世の早耳リスナーの心を掴んできた彼が、メジャー第1弾アルバムとなる最新作『HENGE』を引っ提げシーンに帰還!実験的なアヴァンギャルド・スタイルをメロディアスなフックと共感性の高い歌詞と組み合わせようとしてきた彼のサウンドが今、新たな高みを目指す!
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先鋭的なファッション・センスとどこまでもキャッチーなポップ・サウンドで注目を集める、Z世代のオルタナ・ポップ・アイコン、Gus Dapperton。ニューヨークを拠点にする彼がワーナー・レコーズと新たに契約、レーベル第1弾となるニュー・アルバムを完成させた。ここ日本でも早耳リスナーの心を掴んできた彼にとって2020年発表の『ORCA』以来約3年振りとなるスタジオ・アルバムだ。先日開催されたCoachella Festivalでも、ニュージーランドのシンガー・ソングライター、BENEEのステージにサプライズ出演を果たし、最新シングル「Don't Let Me Down」を披露したことも話題を集めた最新作のタイトルは『HENGE』。これまで「My Favorite Fish」や「First Aid」、「Post Humorous」や「Bluebird」といったシングルを世に送り出し、これまで発表した全楽曲のストリーミング再生数が累計20億回を突破してる彼にとって、このニュー・アルバムは、また新たな世界線を見せてくれる作品である。
アルバムの『HENGE』が意味するのは"マンハッタンヘンジ"と呼ばれる、太陽がニューヨーク市マンハッタン地区の碁盤の目のようになっている大通りの東西方向に沿って夕日が沈むという、2年に1度ニューヨークに起こる自然現象のこと。その超常現象めいた"マンハッタンヘンジ"から彼は、"夜が明ける前に家に帰らないとタイムループにはまる危険性がある"という、裏の世界に入り込んでしまうというコンセプトを元にアルバムを構成したのだった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/05/12)
アルバムからのリード・シングルとなるのは、Coachella Festivalでもサプライズ披露された、BENEEとのコラボレーション・シングル「Don't Let Me Down」。彼にとってBENEEとのコラボは、2020年のメガ・ヒット・シングル「Superlonely」以来。刹那のメロディーとニューウェーヴ風なテイストが印象的なこの楽曲は、エキセントリックなファッション・センスでともに鳴らしている二人のユニークなアーティストがキッチュでポップなヴィジュアルを作り出しているミュージック・ビデオと共に、ヴィヴィッドなインパクトを聴くものに残していく。また今年3月に発表された、Ian Fitchuk(Harry Styles、Kacey Musgraves、Leon Bridgesなど)と共同プロデュースした「Horizons」では、ニューヨークのダーク・ファンタジーに満ちた裏の世界に迷い込んだ異邦人がそこからどうにか抜け出そうとする姿を、浮遊感のあるポップ・サウンドへと仕上げている。常に実験的なアヴァンギャルド・スタイルをメロディアスなフックと共感性の高い歌詞と組み合わせようとしてきたGus Dappertonは、最新作『HENGE』で、その試みを次のステージへとアップグレードしているのだ。
一度見聞きしたら忘れられない、独特のスタイルとポップ・センスで世の早耳リスナーの注目を集めてきたGus Dapperton。メジャー・デビュー・アルバムとなる『HENGE』を引っ提げ、彼は今、静かにメインストリームへと切り込もうとしている。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2023/05/12)
どこにも属さぬ孤高の存在感でユニークな立ち位置を獲得してきたシンガーによる3作目。故郷NYをテーマにした緩いコンセプト作には、"Supalonely"で絶妙だったベニーとの再タッグをはじめ、ナイジェリア人ラッパーのクルーエル・サントス、ベトナム系の詩人であるオーシャン・ヴオンらが参加。不思議なアンテナと自然体な中性感でエイリアンな魅力を発揮する。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.476(2023年7月25日発行号)掲載)