グラミー賞にもノミネートされたブラジルのアイコン的シンガー/ソングライター、ベベウ・ジルベルトの新作が完成。2019年に他界したブラジル音楽の伝説で彼女の父、ジョアン・ジルベルトの曲をカヴァーしたアルバム『ジョアン』、リリース。
ブラジルを代表するアーティスト、Bebel Gilbertoはニュー・アルバム『Joao』を、[PIAS] Recordingsよりリリースする。11曲が収録されたこのアルバムは、輝かしい70年のキャリアを経て2019年に他界したブラジル音楽のレジェンドで、「ボサノバの父」と広く称される彼女の父、Joao Gilbertoが有名にした楽曲を集めた、深くパーソナルなアルバムだ。Bebelは小さな頃からJoaoと一緒に歌い始め、このアルバムで歌う曲は、彼女の人生とずっと共にあるものだ。「『Joao』は父へのラヴレターだ。ファースト・アルバム以来、父の曲をカヴァーしたことはなかった。今こそ、生まれたときから、そしてそれ以前から私に影響を与えてきたJoao Gilbertoの曲を世に問うときだ」とBebelはニューアルバムのレコーディングについて語る。『Joao』は、ブラジル音楽における偉大な音楽一家のファンにとって欠かせない作品だ。Thomas Bartlettがプロデュースし、Patrick Dillettがミックスを担当したこのアルバムは、ジルベルトのトレードマークである豊かで催眠的なヴォーカルと、Guilherme Monteiroのギター・アレンジメントを特徴とする。
発売・販売元 提供資料(2023/05/18)
ベベウ・ジルベルトの3年ぶりとなるニュー・アルバムは、前作『Agora』(2020年)から一転、2019年に他界した父ジョアンのレパートリーを取り上げたトリビュート盤に。父の曲を歌うのは80年代の初作以来とのことで、そもそも前作の制作中に母と父を亡くした彼女にとっては向き合うまで一定の期間を要したのだろう。トーマス・バートレットが引き続きプロデュースを担当。
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タワーレコード(vol.477(2023年8月25日発行号)掲載)