90年代オルタナ由来のラウドなギターとポップ・ロック感覚で現代USロック・シーンを牽引してきたフィラデルフィアのバンドWEBBED WING。TAYLOR MADISONとJAKE CLARKEのソングライター・コンビ双方が同時に在籍する同郷コレクティヴSUPERHEAVEN時代から続くメロディ志向と轟音ギターのバランスで、USインディやポスト・グランジ以降の感覚を更新してきました。ベースのMIKE PAULSHOCKを交えたトリオ編成で、メロディックなロックを軸にパワー・ポップやカントリーの要素まで飲み込むプロジェクトです。
2019年作『BIKE RIDE ACROSS THE MOON』に続くフル・アルバムで、シンプルなソングライティングの中にバンドの成熟がくっきりと出た一枚。インディ由来の素朴さを残したまま、ポップ・ロックとしての聴きやすさを強めた作品です。プロダクション面では、ラウドなギターと厚いドラムを前に出しつつも、ヴォーカルのメロディがきちんと抜けてくる音作りが目立つ内容。
ミドルテンポのビートと伸びやかな歌メロがエバーグリーンなロック感覚を呼び起こす"YEARS"、タイトなリフとストレートな歌い回しでタイトルどおりの時間感覚をなぞる"JESUS'S AGE"、軽快なギターと太いベースでキャッチーなフックを刻む"MAKE A DIME"、ややスロウなテンポで切ないメロディを浮かび上がらせる"DREAM COME TRUE"などなど、どの曲もスケート・パンク寄りの勢いとオルタナ的な陰影、カントリー寄りの素朴さをそれぞれ異なる配分で混ぜた楽曲として響きます。
メタルの重さに通じるリフの感触から、カントリーのトゥワング、パワー・ポップの甘いコーラスまでを一枚の中で往復する2020年代USロックの好例。フィラデルフィアのインディ・シーンやSUPERHEAVEN周辺の流れが好きなリスナーはもちろん、LEMONHEADSやTEENAGE FANCLUBなメロディ・センス、現行パワー・ポップの感覚に惹かれる人にも届く内容です。
発売・販売元 提供資料(2026/01/09)