エモーショナルなツイン・ヴォーカルが胸を刺す!
ハンとジム率いるマンチェスター出身のエモ・パワー・ポップ・バンド=Hot Milk(ホット・ミルク)のデビュー・アルバム『A Call To The Void』
ホット・ミルクはハン・ミーとジム・ショウの2人がフロントを務める4人組エモ・パワー・ポップ・バンド。ジムとハンは2016年にマンチェスターのノーザン・クォーターのバーで出会い、すぐに友達になり、一緒に暮らし始めた。
外が小雨の中、リビングルームでワインとアコースティック・ギターを手に、曲を書き始めた。それはやがて彼らの日常生活を生き抜くための方法となった。マンチェスターの気候と、心の穴を埋めたいという彼らの執拗な欲求が相まって、昼休みに仕事を終えて家に帰り、また一晩中起きてソングライティングに打ち込んでいった。そして、オアシスのノエル・ギャラガーが「モーニング・グローリー」を書いたまさにそのアパートでバンドは結成された。その後彼らは、マンチェスターの音楽シーンで快進撃を続けている。怒りや痛みを抱えたメッセージをシンガロングなメロディーにのせて歌う彼らに、同世代から今、大きな共感が寄せられている。これまでにEPを3枚リリースし、今作 『A Call To The Void』 がデビュー・アルバムとなる。
発売・販売元 提供資料(2023/06/09)
男女ツイン・ヴォーカルを含むUK発4人組のファースト・アルバムは、肉厚なバンド・サウンドを掲げた魅惑のポップ・ロック作に。エモやパワー・ポップの要素も取り込み、幅広いファン層を取り込みそうなポテンシャルの高さを発揮。しかもライヴの絵が浮かぶエネルギッシュな曲調ばかりで、歌って騒げる解放感も兼ね備えている。大きく化けそうな逸材だ。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.477(2023年8月25日発行号)掲載)