never young beach 前作「STORY」から約4年ぶりとなるニューアルバム『ありがとう』が遂に完成。
サポートメンバー含め6人で見つけた愉快で気持ちのいい素直な新しいネバヤンの音楽たち。
never young beach 前作「STORY」から約4年ぶりとなりニューアルバム『ありがとう』が遂に完成した。レコーディングには安部(Vo.Gt)、巽(Ba)、鈴木(Drs)に加えてライブサポートでもお馴染みの岡田拓郎(Gt)、下中洋介(Gt)、香田悠真(Key,Pf)らが参加。6人で見つけた愉快で気持ちのいい素直な新しいネバヤンの音楽とグルーヴたち。
「ららら (やさしいままで カップリング)」を"あのとき あのばしょ 今はないけれど リズムうきうき残っているの 絶やさず 響いていく"と今のnever young beachの風を吹かせて再構築させた『哀しいことばかり』からアルバムが始まり、軽快なドラミングにペダル・スティール・ギターと共に安部のキレとテンポのいい啖呵売(たんかばい)のようなボーカルがバンドのグルーヴに融合していく『毎日幸せさ』。鍵盤とギター、リズム隊と織りなすサウンドに"泥中の蓮"を安部なりの目線で歌い上げる『蓮は咲く』。2023年の日本で当時のリアルな音を求め、「どんなミュージシャンが音を鳴らしてきたのか?そして、どうやって現代の日本にやってきたのか?」を考えるだけでも奥ゆかしい浪漫のある楽器やアンプを使用し、60~70年代の風や大地の煤れた色や匂いに、6人のエッセンスという音を落とし込んだ『Oh Yeah』『風を吹かせて』。リズミカルなピアノと片や同じ時代に日本で産まれた和モノの匂いも醸し出す『らりらりらん』。昨年シングルリリースされ映画主題歌にも起用された『こころのままに』と『Hey Hey My My』。最後に今作を総括するようなそれぞれの人生における還る場所、人、ペット、大事なすべてのものにいつでも"かえろう"と奇しくもエンディングソングとなった『帰ろう』の全9曲を収録。
発売・販売元 提供資料(2023/05/01)
アナログと配信でリリースされた5作目は、ネバヤンらしいフォーキーさで〈さあ リズムに合わせて 踊って見せて〉と軽やかに始まるオープナー"哀しいことばかり"からバンドのいいムードが早くも伝わって、"毎日幸せさ"では日常の違和感をシニカルに斬る安部勇磨の歌が耳をくすぐる。渋いアレンジで60~70年代の風を吹かせたりと、気ままな展開も愉快。
bounce (C)田山雄士
タワーレコード(vol.475(2023年6月25日発行号)掲載)