Sailin' Shoes (Deluxe Edition)

これぞ「カルト」バンドの真骨頂! 70年代のアメリカン・ロック・シーンにおいて、サザンR&Bやブギ、カントリーなど様々なテイストを消化した
豪快かつファンキーなロック・サウンドで熱狂的な信者を世界中に持つロック・バンド、リトル・フィート。彼らの代表作にしてロック史に輝く2枚の作品が、最新リマスター音源&多くの未発表曲を含む貴重な音源をカップリングしたデラックス・エディションとなって登場!

こちらは1972年に彼らが発表した名作中の名作『セイリン・シューズ』の2枚組CDデラックス・エディション!

1970年代のアメリカン・ロック・シーンにおいて、米南部のR&Bやブギ、カントリー等様々なテイストを消化した豪快でファンキーなロック・サウンドを鳴らし、多くのアーティストにも影響を与えるカルト的人気を誇るバンドが、このリトル・フィートだ。ギタリスト、ヴォーカリスト、そしてソングライターとして類稀な才能を持つローウェル・ジョージを中心に1969年に結成された彼らが70年代に発表した2枚の傑作が、約50年の時を超え、初めてデラックス・エディションとなって登場する!

今回デラックス・エディションとなってリリースされるのは、彼らが1972年に発表したリトル・フィートという名の音楽的反逆者たちによる名作中の名作『SAILIN' SHOES』と、その特徴的なサウンドを決定的なものにした1973年発表の傑作『DIXIE CHICKEN』だ。

1972年にリリースされた彼らにとってセカンド・アルバムとなるこの『SAILIN' SHOES』は、この音楽的反逆者たちの初期のピークを捉えた作品だと言えるだろう。ここに収録されている楽曲は、独創的な物語を見事にコラージュした、カウンターカルチャーの皮肉とロマンに満ちているのだ。 リンダ・ロンシュタットなどがカバーした名曲「ウィリン」や、ドゥービー・ブラザーズのために書かれた「イージー・トゥ・スリップ」、そしてアルバム・タイトル曲「セイリン・シューズ」などを収録したこのアルバムは、その地位を計り知れないほど高め、この時代で最も高く評価された作品の1つになっている。(1/2)

発売から50年の時を経て初めてデラックス・エディションとなって登場するこの『SAILIN' SHOES (DELUXE EDITION)』は、最新リマスターを施したオリジナル・アルバム収録曲で幕を開ける。ここには、「イージー・トゥ・スリップ」やアルバム・タイトル曲「セイリン・シューズ」といったバンドを代表する楽曲を始め、1971年発表のセルフ・タイトル・デビュー・アルバムにも収録されていた「ウィリン」のアップデート・ヴァージョンが収録されている。またこのデラックス・エディションには、アルバムのレコーディングからのアウトテイクが初めて収録となり、「コールド・コールド・コールド」「アポリティカル・ブルース」「ウィリン」の別バージョンを楽しむことができる。

さらに、このデラックス・エディションでは、リトル・フィートが数々のオーディエンスを魅了してきた魔法のようなライヴ・パフォーマンスにもスポットライトを当てている。ここには、これまで世に出ることもなく未発表となっていた1971年8月28日のロサンゼルスのパラディウムで開催された公演時のライヴ・レコーディング音源が収録されているのだ。このライヴ・セットは、バンドのオリジナル・ラインナップによる、現存する唯一のマルチ・トラック録音によるもの。セットリストは、『セイリン・シューズ』からの楽曲(「トライプ・フェイス・ブギー」「ティーンエイジ・ナーヴァス・ブレイクダウン」)や『リトル・フィート・ファースト』収録楽曲(「ハンバーガー・ミッドナイト」「スネークス・オン・エヴリシング」)で構成されている。また、ローリングストーン誌で主任編集者を務める著名な音楽ジャーナリスト、デヴィッド・フリックによる詳細なライナーノーツを掲載したブックレットも同梱されている。

『SAILIN' SHOES (DELUXE EDITION)』は、彼らの熱狂的なファンにとっては宝の山となる作品であり、70年代のワーナー・カタログの中で最も影響力のあるバンドの一つを深く掘り下げた初の作品となるのだ。(2/2)

Little Feat's debut may have been a great album but it sold so poorly, they had to either broaden their audience or, in all likelihood, they'd be dropped from Warner. So, Sailin' Shoes is a consciously different record from its predecessor - less raw and bluesy, blessed with a varied production and catchier songs. That still doesn't make it a pop record, since Little Feat, particularly in its first incarnation, was simply too idiosyncratic, earthy and strange for that. It is, however, an utterly thrilling, individual blend of pop, rock, blues and country, due in no small part to a stellar set of songs from Lowell George. If anything, his quirks are all the more apparent here than they were on the debut, since Ted Templeman's production lends each song its own character, plus his pen was getting sharper. George truly finds his voice on this record, with each of his contributions sparkling with off-kilter humor, friendly surreal imagery and humanity, and he demonstrates he can authoritatively write anything from full-throttle rock & roll ("Teenage Nervous Breakdown"), sweet ballads ("Trouble," a sublimely reworked "Willin'"), skewered folk ("Sailin' Shoes"), paranoid rock ("Cold, Cold, Cold") and blues ("A Apolitical Blues") and, yes, even hooky mainstream rock ("Easy to Slip," which should have been the hit the band intended it to be). That's not to discount the contributions of the other members, particularly Bill Payne and Richie Hayward's "Tripe Face Boogie," which is justifiably one of the band's standards, but the thing that truly stuns on Sailin' Shoes is George's songwriting and how the band brings it to a full, colorful life. Nobody could master the twists and turns within George's songs better than Little Feat, and both the songwriter and his band are in prime form here. ~ Stephen Thomas Erlewine