1970年にデビューしたUFOは'C'mon Everybody'のヒットにより新進ロック・バンドとして注目されるがその後低迷する。しかし、1973年に新ギタリストとして元スコーピオンズのマイケル・シェンカーを迎え入れ制作したアルバム『Phenomenon』はマイケルのギター・プレイとコンポーザーとしての能力が高い評価を得てバンドは飛躍を遂げ、1970年代のブリティッシュ・ハード・ロック・シーンで活躍する。2019年には結成50周年を迎えたがクラシック・メンバーが相次いで死去し、最近では中心メンバーのフィル・モグが心臓発作で倒れバンドの動向が心配される。
1989年に活動停止したバンドを再起動させるべくフィル・モグとピート・ウェイは活動再開、新たなメンバーと共にアルバムを制作、1992年に『High Stakes&Dangerous Men』をリリースする。これを機にマイケル・シェンカー、アラン・パーカー、ポール・レイモンドが復帰しベスト・メンバーでの活動をスタートさせる。アルバム制作前にウォーミング・アップとしてドイツ、日本、そしてアメリカでの小規模なツアーを行う。この中で1993年12月16日のドイツのバーベンハウゼンのコンサートはドイツの放送局WDRのスペシャル番組として収録・放送され、本作品はこの放送時の音源を使用したライヴ・アルバムである。アンコールや同年にリリースしたマイケル・シェンカーのアコースティック・ギター・アルバムの楽曲などコンサートを完全収録しており、その全貌を知ることができる。新作制作前のため1970年代の楽曲のみではあるが充分なリハーサルを行って挑んだツアーなだけに全盛期を彷彿とさせるパフォーマンスを繰り広げるこのラインアップでの最後となるライヴ・アルバムであるためにファンにとって必携モノの作品だ。
輸入盤国内仕様 <日本語帯、英文ブックレット対訳付>
フィル・モグ (vo)
ピート・ウェイ (b)
アンディ・パーカー (ds)
マイケル・シェンカー (g)
ポール・レイモンド (kbds, g)
発売・販売元 提供資料(2023/04/19)