またもFAR OUT快挙! ブラジリアン・プログレ~サイケロックを代表する名バンド、ソン・イマジナリオが残していた未発表ライブ録音を発掘! (C)RS
JMD(2023/05/03)
またもFAR OUT快挙!ブラジリアン・プログレ~サイケロックを代表する名バンド、
ソン・イマジナリオが残していた未発表ライブ録音を発掘!
鍵盤奏者ヴァグネル・チゾを筆頭に、当時のブラジルを代表する名手たちが集ったブラジルを代表するプログレッシブ・ロック・バンドのソン・イマジナリオ。盟友ミルトン・ナシメントの多くの作品でバックを務めるなど"CLUBE DA ESQUINA" (街角クラブ) ムーブメントの中心的な存在として活躍した、ブラジル音楽史に欠かせないバンドである。1970-73年の間にはバンド名義でも3枚のアルバムをリリース。プログレッシブ・ロック、フォーク、サイケデリア、ジャズに伝統的なブラジルのリズムが強烈なブレンドを果たした彼らの音楽性は、トロピカリア一派たちが残した実験性と豊かなファズを継承した当時の軍事独裁へのカウンターカルチャーであった。加えて驚くほどハイレベルなミュージシャンシップを備え、強力なハーモニーの複雑さをブラジルのポピュラー音楽に導入。その功績はブラジル音楽史においてもひとつのピークと言えるものであり、何世代にもわたる後進のアーティストにインスピレーションを与えてきた。当然ながらブラジルという枠組みを超えて、プログレッシブ・ロック、サイケロックの文脈でも高く評価されており、オリジナル・アルバムはどれも高値で取引されるほどである。
そんなソン・イマジナリオの未発表音源が本作『BANDA DA CAPITAL (LIVE IN BRASILIA, 1976)』だ。1976年10月4日、ミルトン・ナシメントとのレコーディングとツアーを終えたソン・イマジナリオは、ブラジリアでネイチャーデーを祝ってコンサートを行う。当時の気鋭ミュージシャン達によるコレクティブでもあったため、オリジナルメンバーであるホベルチーニョ・シルヴァやゼ・ホドリックスは参加せず。ヴァグネル・チゾとフレデラことフレデリコ・メンドンサに加えて、"ブラジルのウェイン・ショーター"ことニヴァルド・オルネラス、エリス・レジーナほか多くの名歌手を支えたドラマーのパウリーニョ・ブラガ、バンダ・ブラック・リオのベーシストとしても知られるジャミル・ジョアネスといったメンバーが代わりに参加しライブは行われた。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/04/18)
ショーの名は、彼らが若い頃に練習していたベロオリゾンチのラジオ局にちなんで名付けられたもの。ライブは長閑な「Radio Guarany」から始まり、ミルトン・ナシメント『Milagre dos Peixes ao Vivo』でも披露された「Xa Mate」へと移行。続く「Igreja Majestosa」「Os Cafezais sem fim」は、ヴァグネル・チゾが幼いころに見ていたミナスのトレス・ポンタスでの日々 -- コーヒー農園で働く労働者たちが、日曜日には真っ白なドレスに着替え教会に入っていく神聖な光景にインスパイアされたもの。映像的でもある彼らの音楽性を象徴する、本作のハイライトともいえる2曲だろう。彼らのデビューアルバムにも収められたポスト・トロピカリアともいえるフォークロック・クラシック「Sabado」もまた出色。歌詞はいわゆる"ドロップアウト"的なもので、ブラジル左派の権威主義に対し、平和主義的かつサイケデリックな、社会不適合者としてのふるまいを反映したものだ。続く「Imaginados」はジャミル・ジョアネスの作曲で、実は彼もミナスジェライス出身なのだとか。ここでは見事なアンプラグド・ギターとボーカル・パフォーマンスで、バンドの故郷である南東部の影響を感じさせてくれる。さらにCDと配信には1975年10月6日にリオデジャネイロの近代美術館で行われた別のコンサートからの2曲がボーナストラックとして収められている。「Armina」ではノヴェーリが、その「Armina」と続く「Manuel o Audaz」にはトニーニョ・オルタがゲスト参加。パット・メセニーも録音した後者ではトニーニョのヴォーカルも聴くことができる。
これまで存在しなかった貴重なライブ・レコーディング盤であるのはもちろん、彼らがオリジナル・アルバムで披露していた音楽的革新性のさらにその先を掲示するようなパフォーマンスはまさに圧巻。録音から約半世紀を経て、今ふたたびソン・イマジナリオの功績を再確認するようなきわめて意義深いリリースと言えるだろう。(2/2)
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