イギリスのミュージシャン、作家、ルネッサンスマン、バクスター・デューリー。20年以上にわたって立ちはだかった父、イアン・デューリーの音楽的影をついに具現化したニュー・アルバム『アイ・ソート・アイ・ワズ・ベター・ザン・ユー』、リリース。
ミュージシャン、作家、ルネッサンスマンであるBaxter Duryが、Paul White(Golden Rules、Charli XCX、Danny Brown)のプロデュースによる7枚目のスタジオ・アルバム『I Thought I Was Better Than You』を、Heavenly Recordingsよりリリースする。
アルバムでは、Baxterのレギュラー・ボーカリストであるMadeline Hartに加え、注目の新人シンガーソングライター、EskaとJGrreyもフィーチャー。Baxterが2021年に出版した著書『Chaise Lounge』の延長線上にある内容で、彼は自分のユニークな子供時代の物語を勝ち誇ったように語っている。おそらく、Baxterにとって最も重要なのは、このアルバムがヒップホップの影響を受けた緩やかなスタイルで演奏され、『Chaise Lounge』自体のサウンドトラックになっていることだ。アルバムは、これまで以上にBaxterという人物に近づいているように感じられる。Baxterの6枚のアルバム、そして20年以上にわたって立ちはだかったIan Duryの音楽的影が、ついにここで具現化した。それは、もはやタブーではなく、Baxterは父親の遺産に正面から向き合い、そうすることでそれを祓い清めているのだ。
発売・販売元 提供資料(2023/04/26)
イギリスのミュージシャン、作家、ルネッサンスマン、バクスター・デューリー。20年以上にわたって立ちはだかった父、イアン・デューリーの音楽的影をついに具現化したニュー・アルバム。 (C)RS
JMD(2023/04/18)
風変わりな子ども時代を回想した著作「Chaise Longue」と地続きの7作目。ここでの彼は大々的にヒップホップ的サウンド・アプローチを試みつつ、実父イアン・デューリーの諸作に肉迫するような不気味なほどクールでファンキーな音絵巻を紡いでみせている。ダミ声の退廃的な響きは父よりもむしろセルジュ・ゲンズブールに近く、ねばっと絡みついて離れなくなるのでご注意を。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.475(2023年6月25日発行号)掲載)