ミステリーナイトツアーが始まって数年が経った頃、どこからともなく『稲川怪談』という言葉がささやかれるようになり、時を経た昨今ではごくあたりまえに耳にするようになった。話を聞く側の脳内に映像として浮かび上がってくる微細な情景描写に加え心のやわらかい場所にまで染みこんでくる唯一無二の語り、またその類いまれなる作品の構成力が呼び水となったのだと推測される。2003年にリリースされたSelection2『北海道の花嫁』、2017年リリースのSelection18『蛍 火』に続く"心を癒す怪談集"の第三弾。時が流れ、あらゆるものが移り変わったとしても、その時代を生きた人たちが確かにそこに存在したという事実は永遠に残るもの。親子の愛、家族の絆、それぞれの大切な人の魂を思い続ける者たちの情愛がこれらの作品には収められている。 (C)RS
JMD(2023/04/15)
「怪談は怖いばかりじゃなくて、不思議な話や変わった話もあれば、やさしい話や胸の奥が熱くなるような話もたくさんあるんですよ…」
ミステリーナイトツアーが始まって数年が経った頃、どこからともなく『稲川怪談』という言葉がささやかれるようになり、時を経た昨今ではごくあたりまえに耳にするようになった。話を聞く側の脳内に映像として浮かび上がってくる微細な情景描写に加え心のやわらかい場所にまで染みこんでくる唯一無二の語り、またその類いまれなる作品の構成力が呼び水となったのだと推測される。
2003年にリリースされたSelection2「北海道の花嫁」、2017年リリースのSelection18「蛍 火」に続く"心を癒す怪談集"の第三弾。時が流れ、あらゆるものが移り変わったとしても、その時代を生きた人たちが確かにそこに存在したという事実は永遠に残るもの。親子の愛、家族の絆、それぞれの大切な人の魂を思い続ける者たちの情愛がこれらの作品には収められている。
膨大な情報の渦の中で共感強制を強いられるような現代であるからこそ人の心の機微を映し出し、時空を超えた不変の愛を語り続ける稲川淳二のやさしい怪談が必要とされているのではないだろうか。異彩を放つ『稲川怪談』呼称の所以がここにある…
発売・販売元 提供資料(2023/04/10)