2013年にナッシュビルで結成されたアリシア・ボグナノによるバンド、ブリー。プロデュースにJTダリーを迎えて制作された、3年振りとなる自身4枚目のアルバム『ラッキー・フォー・ユー』、サブ・ポップよりリリース。
BullyことAlicia Bognannoは、ニュー・アルバム『Lucky For You』をSub Popよりワールドワイドでリリースする。10曲入りのこのアルバムは、プロデューサーのJT Dalyの協力のもと、2022年にナッシュビルのスタジオ、MMKとAliciaの自宅でレコーディングされ、Sterling SoundのJoe LaPortaがマスタリングをおこなった。自身4枚目となる『Lucky For You』は、これまでのBullyの中でも、最も骨太なアルバムだ。個人的な痛みと、存在し、学び、前に進むという普遍的な闘いを描いており、そのすべてをBognannoの揺るぎないメロディ・センスとワイドスクリーンなサウンドで表現している。制作は、BognannoがJTに制作途中のデモを持ち込み、クリエイティヴな方向に向かえるかどうかを確認することから始まった。「JTとのレコーディングは最高だった。なぜなら、彼は純粋なファンであり、私の文章を変えるのではなく、実際に良いところを強調したいと思ったからだ」と、Bognannoは語る。こうして、アルバムは7ヶ月をかけて制作されたが、これは、これまでのBullyのレコードの中で最も長い準備期間となった。
発売・販売元 提供資料(2023/04/21)
グランジ/オルタナという背骨がブレることは1ミリもない。アリシア・ボグナノ(ヴォーカル/ギター)の歌声も切迫ムード満点だ。そのうえでハートランド・ロック、ビッグ・ビート、サッカー・マミーとのアンニュイなデュエットという振り幅をものにしたところがサブ・ポップからの3枚目となるこの通算4作目の聴きどころ。ラストを飾る1分51秒の激情パンクにシビれる。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.475(2023年6月25日発行号)掲載)