イタリアの名門レーベル<Schema>のオーナー兼音楽プロデューサー、ルチアーノ・カントーネが放つ、70年代のライブラリーミュージックへの愛にあふれたアルバムが完成! (C)RS
JMD(2023/03/28)
イタリアの名門レーベル、Schemaのオーナー兼音楽プロデューサー、ルチアーノ・カントーネが放つ、70年代のライブラリーミュージックへの愛にあふれたアルバムが完成!
過去のイタリアン・ライブラリーミュージックの傑作の中には、「ライブラリーミュージック」と一言で括ってしまうにはあまりにもったいない作品が埋もれた、まさに「名作の宝庫」でもあり、それらをSchema、Sonor、Four Flies、Intervalloなどのレコード会社によって発掘され注目を集めている。
ライブラリーミュージックと言えど、エンニオ・モリコーネのような巨匠ですら、まだまだテレビ番組で使う優れた音楽が不足していた時代に、そこに邁進し、名作を残した作家もいることは知られており、これらの楽曲は長い間、芸術的な忘却の彼方に置かれていたが、最近になってようやく世界中の愛好家たちがイタリアン・ライブラリー・ミュージックへの情熱を共有し始めた。
本作品「POP FLOP」は、アーティストのロレンツォ・モレッシがイタリアの名門レーベル、Schema創業者兼レコードプロデューサー兼ミュージシャンのルチアーノ・カントーネ(「Le Isole」)と出会い、二人のライブラリーミュージックへの熱い想いを共有することによってスタートした。そして、ロレンツォはジャズやファンクのグルーヴ、イタリアのシンセサイザーのメロディー、ヴィンテージのエレクトロニックサウンドを組み合わせたジャンルの音楽を制作し始め、2022年3月、ロレンツォとルチアーノはミラノのSchema本社で「Pop Flop」のプリプロを開始した。アルバムの一部は、ロレンツォが生まれたル・マルケ州にある、イタリアの貴重なヴィンテージ・シンセサイザーの素晴らしいコレクションである「Museo Del Synth Marchigiano & Italiano」によって制作されている。これらのイタリア製シンセサイザー(Farfisa、Crumar、Elkaなどのメーカー)は、1970年代にライブラリーミュージックやサウンドトラックで非常に人気があり、イタリア国外でもLed ZeppelinのJohn Paul Jones、Keith Emerson、Jean-Michel Jarre、DoorsのRay Manzarekなどが使用していた。
ロレンツォ自身、「50年前の名作をただ真似ただけのアルバムにならないように、敬意と愛情を込めて、現代の音楽要素やジャンルを加え、現代の制作技術でオリジナルなものを作ろうと考えた」と説明しているようにファンク、クラシック、アシッドジャズ、アフロビート、トリップホップなどの要素を融合させ、伝統と革新の間でうまくバランスをとりながら、あの素晴らしい時代にオマージュを捧げている。
曲名は、まるでタイムマシンで1972年にタイムスリップしたかのよう。「オデオン」「スラローム」「サヴァナ・アーバナ」「ベータ・エロティカ」「アレグロ・フネラリオ」「リオデジャネイロ・フィルター」等々。
ライブラリーミュージックに熱心に取り組んだ先代の巨匠たちはこの仕上がりに満足し、間違いなく空から微笑みかけてくるに違いない。
発売・販売元 提供資料(2023/03/23)