カオティック・プログレッシヴとも言うべき混沌とした楽曲構成と壮絶なプレイヤビリティで確固たる人気を誇る、オマー・ロドリゲス・ロペスとセドリック・ビクスラー・ザヴァラの二人からなる音楽集団、マーズ・ヴォルタ。
待望の復活を遂げた彼らの約10年振りのスタジオ・アルバム『THE MARS VOLTA』から新たなアルバムが生まれた――。
オリジナル・アルバムのメロディーとリズムをなぞりながら、伝統的なカリビアン・ミュージックのルーツをたどり、楽曲に全く新しい光を当てたアコースティック・アルバム『QUE DIOS TE MALDIGA MI CORAZON』完成!!
カオティック・プログレッシヴとも言うべき混沌とした楽曲構成と壮絶なプレイヤビリティで確固たる人気を誇る、オマー・ロドリゲス・ロペスとセドリック・ビクスラー・ザヴァラの二人からなる音楽集団、マーズ・ヴォルタ。エモ/スクリーモ、メタル、プログレッシヴ、ラテン、サルサ、ダブ…、世界に存在する全ての音楽スタイルをミックスさせ、そこに超絶なインプロヴィゼーションを掛け合わせることで生まれるえもいわれぬ高揚感と壮絶な実験性に満ちたサウンドをかき鳴らす彼らは、真のプログレッシヴ・アーティストだと言えるだろう。
2012年の通算6作目『NOCTOURNIQUET』をリリースした後、2013年にセドリック・ビクスラー・ザヴァラが脱退を発表し解散。しかし二人はすぐに合流し、新たなプロジェクトANTEMASQUEやアット・ザ・ドライヴ・インとしてツアーやレコーディング・セッションを行っている。近年再結成の噂が幾度となく囁かれてきたマーズ・ヴォルタだが、2021年にキャリアを総括する豪華ボックス・セット『LA REALIDAD DE LOS SUENOS』のリリースに続き、今年6月アート・インスタレーション『L'ytome Hodorxi Telesterion』を通じ再結成を発表。同時に発表された新曲「Blacklight Shine」と北米ツアーに、ニュー・アルバムへの期待が一気に高まっていた中、発表されたのが再結成アルバムのリリースだった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/03/31)
そして長い沈黙を破り2022年9月に発表された約10年振りとなるニュー・アルバム『THE MARS VOLTA』。長年築き上げられてきた"マーズ・ヴォルタ的特徴"のいくつかを振り落とし、繊細な煌めきと、洗練され、また激しい技巧とソングライティングに支えられたカリブ風のリズムが躍動した、これこそマーズ・ヴォルタの現時点で最も成熟し、最も簡明で専心した姿を捉えたと呼べる作品は、各メディアとファンから高い評価を集めたのだった。そのオマー・ロドリゲス・ロペスのアンダーグラウンドなポップ・メロディーにセドリック・ビクスラー・ザヴァラのオカルトや悪の政府を描いたダークなSF世界を融合させた彼らのサウンドと音世界を最大出力したアルバムをより深く掘り下げた"アコースティック・アルバム"が登場した。
『THE MARS VOLTA』の収録曲と同じタイトルを持つ本アルバム『QUE DIOS TE MALDIGA MI CORAZON』。『THE MARS VOLTA』に収録されていた14曲の"アンプラグド・ヴァージョン"を収めた本作は、ただのアコースティック・カヴァー・アルバムにとどまらず、オリジナル楽曲にも反映され、かつバンドにとって大きなインスピレーションの源でもある伝統的なラテン・ミュージックの要素に鋭く切り込んだ作品である。ロドリゲス・ロペスが"ザ・マーズ・ヴォルタ・ヴァージョンのフォーク・アルバム"だと語る本作には、オリジナル・アルバムのメロディーとリズムをなぞりながら、伝統的なカリビアン・ミュージックのルーツをたどり、楽曲に全く新しい光を当てることに成功している。
自らの情熱、詞世界、そしてパワーを指先に蒸留させた『THE MARS VOLTA』から抽出されたラテンとアコースティックのエッセンス。常に進化を続ける彼らに新たな1面が加わった。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2023/03/31)
In 2022, the Mars Volta ended a decade-long hiatus with a self-titled LP that moved them into a more tropical zone of soft rock, jazz, funk, and Latin. A year later, they offered up Que Dios Te Maldiga Mi Corazon, an acoustic re-imagining of that same album. Described by guitarist Omar Alfredo Rodriguez-Lopez as their version of a folk record, the stripped-down arrangements lean more heavily on the El Paso bands Latin and Caribbean roots. Though unplugged, it is after all a Mars Volta album and therefore not without a progressive bent and plenty of experimental flourishes. Filling the gaps between the primary palette of nylon-stringed guitar, piano, and double bass are dark-toned pump organs, vibraphones, flutes, and all manner of clattering percussion, delivered with the eccentric flair on which the band has built its reputation. One added benefit of going acoustic is more breathing room for vocalist Cedric Bixler-Zavala, who eagerly fills up the space, sliding nimbly between English and Spanish over arrangements that only elevate his crisp, high tenor. The "unplugged version" has become a common trope in rock music; more often than not, it appears as a listless bid to extend a parent albums commercial lifespan for another year or two. Que Dios Te Maldiga Mi Corazon, while quite possibly achieving that aim, feels like something more fully realized and artful, and carries more weight than a mere catalog curiosity. ~ Timothy Monger
Rovi