デジタル・クンビアのパイオニアであるブエノス・アイレス発ZZK RECORDSのサブレーベルAYA RECORDS新作は、エクアドルの伝統音楽を現代に蘇らせるグループ=ウマサパスのデビューアルバム!
同国スロウダンス・シーンの重鎮ニコラ・クルースもマスタリングで参加。エクアドル首都キトの北部にあるタイタ・インバブラ、ママ・クタカチ火山の麓にあるキチュア族のさまざまなコミューンから、8名の音楽家と4人のダンサー、計12人のティーンエイジャー達が集い、自身たちのルーツを見つめなおし、伝統的な音楽そしてダンスを現代に継承するために結成したのがこのウマサパスだ。人類、自然、神々の世界との関係について歌った12の曲を収録。
チュライやバンブーコ、ユンボといった多彩な伝統リズムを、キチュワ・ハープ、ギター、マンドリン、ヴァイオリン、クヌーノ、ジャンベ、そして甲高いヴォーカルによるアンサンブルで披露。音楽の構造そのものは伝統的なのだろうが、ニコラ・クルースなど、エクアドルを代表する現代のアーティストがプロダクションに参加していることも奏功しているのだろう。それぞれの楽器が分離良く録音されたアンサンブルは、実にみずみずしく、なんとも新鮮だ。
発売・販売元 提供資料(2023/04/04)
2010年にエクアドルのティーンにより地元キチュア族の伝統的儀式やそこに付随する音楽/ダンスを甦らせるべく結成されたウマサパスが、南米伝統と最先端エレクトロ/ダンス・ミュージックの架け橋ZZKよりアルバム・デビュー。アフリカともブラジルとも異なるハチロクを多用したリズム、どこか東南アジアも想起させるメロディー、そしてウィスパーなアグネス・チャン風ヴォーカルと何もかもが独特。儀式とは言うが呪術的であったりトランシーさはなく、ハープやマンドリン、ヴァイオリンからマリンバ、鳥のさえずりまでが彼らの農村での暮らしや自然への敬意を活きいきと鮮やかに描き出している。
intoxicate (C)小畑雄巨
タワーレコード(vol.164(2023年6月20日発行号)掲載)