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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2023年03月17日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784106109904 |
| ページ数 | 224P |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
うらやましいボケかた
九十歳の壁を回りこむ
間違いだらけの人生だ
寒さ暑さも還暦まで
下を向いて歩こう
ゆっくりしたボケかた
加齢は各所バラバラに進む
人間の体は奥深くて面白い
こども庁より「ひざ・こし庁」
運転できるけどしない
人はどんな事態にも慣れる
「はい、はい、お先にどうぞ」
無理をしないでボチボチと
言葉の渦に流されながら
ながら養生法のすすめ
マスクの捨てがたい効用
男たちに覚悟はあるか
明日どうなるかはわからない
きたるべき超インフレ時代
単身社会の幸福とは
一瞬の出会い、忘れえぬ記憶
変る時代と変らぬ意識
思いがけない不意の涙
百年人生の荒野をゆく
「死」は思索から現実へ
記憶の海に漕ぎだせば
ようやく「禿」の仲間入り
あす死ぬとわかっていても
体は枯れても、心は枯れない
もはや、こわいものなしですな
出口はどこかにあるものだ
卆寿にして知ること
風雨強かるべしと覚悟する
明鏡止水いまだ遠し
極楽浄土という世界
「人生百年時代」とはいうけれど、心身の衰えや経済的不安など、長生きするほどに心配のタネもまた尽きないものだ。文筆を通して世の移り変わりを見つめて半世紀余、著者も70代から80代を通り過ぎ、90代へと突入した。ボケる思考、ガタつく体を日々実感しながらも、ひとり軽やかに「老年の荒野」をゆく――人の生き方と考え方、日本も世界も目まぐるしく変わる時代に、ユーモアをまじえて綴った卒寿の本音。

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