80年代を代表する英プログレッシヴ・ロックのスーパー・グループ、エイジア。結成25周年を経て、スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズ、カール・パーマー、そしてジョン・ウェットンからなるオリジナル・メンバーが再び集い完成させたスタジオ・アルバム『フェニックス』がアナログLPで復刻!
イエスのスティーヴ・ハウとジェフ・ダウンズ、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマー、そしてキング・クリムゾンのジョン・ウェットンという英プログレッシヴ・ロック・シーンにおける最重要アーティスト達が集結し、プログレッシヴ・ロックのエッセンスを3分のポップ・フォーマットに凝縮したスタイルで80年代を代表するバンドとなったスーパー・グループ、エイジア。82年のデビュー・アルバムは全米No. 1を記録、時代を象徴するかのようなシングル「Heat Of The Moment」も世界的なヒットを記録し、以降もアルバムを発売するごとに新鮮さを失わない職人技に裏打ちされたサウンドを展開し、世界中のファンを魅了し続けている。
エイジア結成後オリジナル・メンバーで活動していたのはたったの3年間(アルバムとしては2枚のみ)で、以降はメンバー・チェンジを繰り返しながらエイジアというバンドのスタイルを踏襲した作品を発表し続けてきた。そのため、2006年のオリジナル・メンバー再集結というニュースは、非常に大きな出来事として世界中のファンを狂喜させた。再結成したラインアップで結成25周年のツアーを行い、2007年にはその中でも東京公演の模様を収録した2枚組ライヴ・アルバム『FANTASIA: LIVE IN TOKYO』を発表した彼らが、2008年に発表したのが『PHOENIX』である。
オリジナル・メンバーによるスタジオ作品としては、実に25年振りとなる本作。初期2作を彷彿させる"ポップさ"を取り戻した確かなミュージシャンシップによるプログレッシヴなサウンドとメロディは、ファンからもメディアからも好意的に受け入れられ、全英アルバム・チャートの10位を獲得。アルバムには2010年、人気オーディション番組『America's Got Talent』のテーマ曲にも選ばれた「An Extraordinary Life」から8分以上にも亘る大作「Sleeping Giant/No Way Back/Reprise」、メンバー4人全員がソングライティングに加わった「Alibi」などがフィーチャーされ、オリジナル・ラインアップの復活を祝うのにふさわしいサウンドとなっている。
復活のツアー、そして本アルバムで再びバンドとしての結束力を高めた彼らは、その後約2年のタームでコンスタントにアルバムを発表し、職人技に裏打ちされたポップ・フィールドでプログレッシヴ・ロックの要素をドラマチックに奏でるそのサウンドを展開し、世界中のファンを魅了し続けていった。今回のアナログ・リイシューにはDave Gallantによる新規ライナー・ノーツがブックレットの収録されている。
発売・販売元 提供資料(2023/04/28)
Like the Phoenix of the title of their 2008 album, Asia has risen from the ashes and made their first studio album with their original lineup in a quarter century. The remarkable thing about Phoenix is that in pure sonic terms, it could have appeared as the sequel to Alpha in 1985 instead of the Steve Howe-less Astra, which is a remarkable achievement in many ways, but what makes the album more interesting is that it is suffused with a sense of mortality. This is no doubt due in part to singer/songwriter/bassist John Wetton's brush with death via open heart surgery in 1997, but his frankness in regards to death gives Phoenix an emotional pull that Asia lacked on their twin blockbusters of 1982's Asia and 1983's Alpha. This makes Phoenix a richer experience, but the nice thing about the album is that it's also easy to appreciate on a simpler musical level, in how the band has a suppleness when they stretch out into multi-part suites while retaining a knack for big, arena pop hooks. All this adds up to a comeback that is surprisingly compelling and surprisingly moving, something that only die-hard fans may have suspected the band still had in them. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi