書籍
書籍

若きパルク/魅惑【改訂普及版】

0.0

販売価格

¥
5,500
税込
還元ポイント

在庫状況 について

フォーマット 書籍
発売日 2003年12月18日
国内/輸入 国内
出版社みすず書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784622070702
ページ数 392
判型 A5

構成数 : 1枚

目次
若きパルク

魅惑
曙/その鈴懸に寄せる/円柱の歌/蜜蜂/詩の女神/足音/帯/眠るひと/ナルシス断章/デルフォイの巫女/風の精 シルフ/あまいさそひ/いつはりの死女/蛇の素描/石榴/失はれた酒/室内/海辺の墓地/秘密の歌/漕ぐ人/棕櫚

*
付・セミラミスのアリア
*
ヴァレリー詩ノート
ヴァレリー詩・ことばノート
翻訳についてのノート
オクシモロン一覧表
関連図表
主要参考文献(初版)
改訂普及版への文献追加
初版あとがき
改訂普及版へのあとがき

  1. 1.[書籍]

〈私がヴァレリーの『魅惑』と最初に遭遇したのは、1949年、赴任してきた狷介な国文教師・北山正迪氏の講義においてである。氏は新古今を講じたが、いきなり原文の『魅惑』のいくつかを対比させつつ、高校一年生の理解度お構ひなしの絢爛たる講義をされた。……私は、九鬼周造の全蔵書を高校の図書館に収める「九鬼文庫」に立ち入る許可をもらった。ヴァレリーの署名と献辞のある『若きパルク』初版本を初め、多くの版のヴァレリー、リルケ、T・S・エリオットがあった。私がたまたま最初に手に触れたのは、リルケによる『魅惑』中一六詩の独訳であった。このインゼル社の豪華本に魅せられて、私は全文を筆写し日常携帯してゐた。私は『魅惑』に邦訳より先にドイツ語訳から触れたといふ事情がある。これは翻訳に微妙な影響を与へてゐるかもしれない。〉

以来五十余年、中井久夫は精神科医の業余にヴァレリーを読み、研究書を博捜し、翻訳を試みてきた。
本書は1995年に刊行された同書豪華版の改訂普及版である。20世紀を代表するヴァレリーの二詩集の新訳に「セミラミスのアリア」を付し、専門研究者でもなしえない膨大な注釈群に、今回また、大幅な追加がなされた。研究者、中井ファンへの贈り物の書である。

作品の情報

メイン

メンバーズレビュー

レビューを書いてみませんか?

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。