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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2019年01月10日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | みすず書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784622085799 |
| ページ数 | 352 |
| 判型 | 四六 |
構成数 : 1枚
目次
戦争と平和についての観察
日本社会における外傷性ストレス--こころのケアセンター開所式講演
仕掛けられた憎悪の火種
戦後社会変動と犯罪
日本人の"人間の条件"は
ポール・ヴァレリーと青年期危機
樹をみつめて
記憶、脳/精神、音楽療法
2005年9月11日以後
これらの切れ端を私は廃墟に対抗させた
最晩年の定家--老年は古人に再び出会う季節である
数学嫌いの起源
こころと体についての断想
絵画療法と私の今
老年期認知症への対応と生活支援
ウイルス持続感染が起こすいたずら
トラウマについての断想
小さな花束
最近の精神医学に思う
医療はこのまま進んでよいか
神田橋先生のいる風景
芸術療法事始めのころ
統合失調症の経過における治療者・患者間の最小限の情報交換
アメリカに疲れた12年
東大分院神経科がある風景
日本人の宗教
歴史にみる「戦後レジーム」
吉田城先生の『「失われた時を求めて」草稿研究』をめぐって--プルースト/テクスト生成研究/精神医学
虹の色と精神疾患分類のこと
解説9 最相葉月
掲載文・書誌一覧
戦争と平和というが、両者は決して対称的概念ではない。前者は進行してゆく「過程」であり、平和はゆらぎを持つが「状態」である。一般に「過程」は理解しやすく、ヴィヴィッドな、あるいは論理的な語りになる。これに対して「状態」は多面的で、名づけがたく、語りにくく、つかみどころがない。…
そもそも私がこのような一文を草することは途方もない逸脱だとわれながら思う。しかし、一度は書かずにおれなかったとも思う。…私の主眼は「理解」にある。私は戦争という人類史以来の人災の一端でも何とか理解しようと努めたつもりである。
(「戦争と平和についての観察」2005)
圧巻の長編「戦争と平和についての観察」を筆頭に、「ポール・ヴァレリーと青年期危機」「樹をみつめて」「絵画療法と私の今」「老年期認知症への対応と生活支援」「トラウマについての断想」「東大分院神経科がある風景」「虹の色と精神疾患分類のこと」など長短29編を収録する。

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