前作『POLY LIFE MULTI SOUL』から約5年ぶりとなるceroの5枚目のアルバムがリリース決定。この間にceroの活動と並行してメンバーの髙城晶平(Shohei Takagi Parallela Botanica / Triptych)荒内佑(arauchi yu / Sisei)橋本翼(ジオラマシーン / あわい) それぞれのソロ作品のリリースもあり、バンドとしても個人としても充実した期間を経てのリリースとなる今作は配信シングルとしてリリースした「Fdf」(2020)「Nemesis」(2021)「Cupola」「Fuha」(2022)に新録曲7曲を加えた全11曲を収録予定。録音・ミキシングは小森雅仁、アートワークは坂脇慶が担当。 (C)RS
JMD(2023/03/14)
常に作品ごとに進化を続けるceroの最高傑作
前作「POLY LIFE MULTI SOUL」から約5年ぶりとなるceroの5枚目のアルバムがリリース決定。この間にceroの活動と並行してメンバーの髙城晶平(Shohei Takagi Parallela Botanica / Triptych)荒内佑(arauchi yu / Sisei)橋本翼(ジオラマシーン / あわい) それぞれのソロ作品のリリースもあり、バンドとしても個人としても充実した期間を経てのリリースとなる今作は配信シングルとしてリリースした「Fdf」(2020)「Nemesis」(2021)「Cupola」「Fuha」(2022)収録。録音・ミキシングは小森雅仁、アートワークは坂脇慶が担当。CDに付属のBlu-ray Discには2022年日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ「Outdoors」の映像をフル収録。
発売・販売元 提供資料(2023/03/10)
前作以降は各々がソロ作を発表し、自身の音楽性を突き詰めた三人。そのためか、この新作での決め事は〈一から三人で集まって作る〉のみだったという。耳にして思うのは、歌との距離感が近い作品だということ。既作やツアーで馴染みの面々も多く参加しているが、どこかSFライクな音響やサンプリング、複数のリズムが並走するアンサンブルの前に超然とたゆたうのは、音のひとつとして現れるヴォイスとソフトな歌声、揺らぎのあるハーモニーだ。全体を包む密室感と相まって、物語に没入させる力は過去作でも随一。儚く叙情的な余韻もとてもいい。ミックスは宇多田ヒカル仕事などで知られる小森雅仁。
bounce (C)土田真弓
タワーレコード(vol.474(2023年5月25日発行号)掲載)