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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2023年02月22日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784106038952 |
| ページ数 | 288P |
| 判型 | B6 |
構成数 : 1枚
はじめに
本書関連事項 略年表
地図 欧州主要部 ウクライナ主要都市と周辺国
第一章 ウクライナ侵攻の衝撃
「さらなるウクライナ侵攻」前夜の攻防
NATO非加盟国ゆえに部隊派遣なし/欧州は経済制裁のダメージを許容できるか/隣接するNATO加盟国へは防衛支援も/欧州国際秩序の再編を迫るロシア提案/日本はどう行動するのか
プーチンの主張する「NATO不拡大約束」とは何だったのか
ベーカー発言は「証拠」ではない/ドイツ統一へのソ連の「原則論的反対」をいかに乗り越えるか/対象は「東欧全体」ではなく「東独」/口頭の「約束」としては成立するか/「手打ち」を帳消しにする「九七年五月」回帰の主張
抑止と同盟の視点からみえる戦争の構図
...ほか
第二章 ウクライナ侵攻の変容
武器供与をいかに引き出すか
ウクライナの抗戦力に対するNATO諸国の懐疑的見方/ウクライナの抵抗とロシアの警告/新しい武器の活用能力をいかに示すか/エスカレーションの懸念をいかに払拭するか/状況が改善していることをいかに示すか/武器供与の拡大による局面打開の選択肢
「安全の保証」問題の再浮上
EU・NATO加盟までの「過渡期」としての「キーウ安全保障協約」/対露同盟への道?――停戦合意という前提を明示しないことの含意/米国、NATO諸国はどこまでコミット可能か
「住民投票」なるもので消えた和平合意の可能性
...ほか
第三章 結束するNATO
NATOの冷戦後は何だったのか
冷戦後の存続/集団防衛から遠征任務へ/そして遠征任務から再び集団防衛へ/NATO拡大とは何だったのか/「ロシア問題」への対処/NATOの任務は加盟国防衛/さらに進むNATOの中心性
北欧に拡大するNATO――フィンランドとスウェーデンの選択
「軍事的非同盟」路線と先進的な軍隊/「同盟選択権」問題に反応した両国/最後の一押しとしてのウクライナ侵攻/NATOへの貢献が期待されるフィンランド、スウェーデン/加盟実現までの安全をいかに確保するか/変わる欧州秩序の形
新たな「戦略概念」で態勢固めをするNATO
...ほか
第四章 米欧関係のジレンマ
トランプからバイデンへ
トランプ政権下のNATO/トランプ政権下のEU/バイデン政権下のNATO、EU
アフガニスタン撤退の試練
「NATOの戦争」だったアフガニスタン/一方的な米国に噴出する憤り/米国の「強さ」が招いた無力感/欧州はどこに向かうのか
「戦略的自律」議論、ふたたび
...ほか
第五章 戦争のゆくえと日本に突きつけるもの
変わる目的と、変わらない目的/停戦しても終わらない戦争/弾薬供給の逼迫問題/「ロシア問題」の失敗/対露姿勢をめぐる欧州の分断と新たな展開/米欧は同じ失敗を回避できるか/米国はなぜ直接介入しないのか――ウクライナと台湾
...ほか
注記
あとがき
2022年2月に始まった一方的な侵攻は、ロシアの戦争を超えて欧州全体の問題――「欧州戦争」になった。欧州が結束して武器や弾薬の供与に踏み切った背景、欧州全域を巻き込んだエネルギー危機の行方は? 欧州の安全保障を専門とする著者がこの大転換の構造を分析し、「ウクライナ後の世界」の課題と日本の選択を探る。

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