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胸郭出口症候群のすべて[Web動画付] 診断のむずかしい上肢の痛み・しびれ

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構成数 : 1

【書評】
胸郭出口症候群という言葉を聞いて,苦手意識をもたれる方はたいへん多いと思う.その理由として,本疾患は,頚椎椎間板ヘルニアや肩腱板断裂のようにMRIやエコーなどの画像による診断がつきにくいという点がある.MRIなどの画像診断は,整形外科医にあまり多くの思考を強いられなくとも適切な診断に到達することを可能にしてくれる大きな武器であるが,胸郭出口症候群のような患者の徴候,そしてその行動の変化などから総合して診断をつけなければならない疾患に対しては,あまり有効ではない.

本書では,胸郭出口症候群の診断にいたるには,まず患者に対して真摯に向かい合って,そしてその身体所見の中から,「これは手術でしか仕方がない」と思えるようになるまで所見を取りつくし,自信に満ちた診断を導かれている古島弘三先生をはじめ,多くの慶友整形外科病院の先生方に遭遇する.

診断がついても,手術方法についてはこれまで鎖骨上腕神経叢剥離術や第1肋骨切除術と大きく分けて二つの治療方法があるが,どちらを選択すべきなのか明確な判断はつきかねていた.特に手外科分野出身の先生方には,鎖骨上剥離術はある程度慣れているかもしれないが,それにしても前斜角筋,中斜角筋,そして鎖骨上から間隙を安心して展開することは非常にためらいがある.また,頚部に大きな瘢痕を残すことは患者にも大きな侵襲となる.一方,腋窩アプローチによる第1肋骨の切除術は,コスメティック的にもあまり大きな目立つ傷を体表に残すことはないが,視野が狭い,標的臓器が非常に深い,また血管損傷を起こすと大出血となり取り返しのつかない顛末になるリスクもあるために選択しにくい術式であった.

本書において,古島先生は内視鏡を用いて深い術野でもたいへんきれいな所見を得ることに成功された.そして,これまで主観的であった胸郭出口での神経圧迫の度合いを斜角筋の形状,また斜角筋間距離によってより客観的に評価することに成功された.これまでにはたいへん多くの苦労があったことと思う.そのような経験から,一般整形外科医も胸郭出口症候群に対して少しでも苦手意識を取り払うことができるようにと,多くの術中所見やエコー所見,そして患者の身体所見をつまびらかに表現している.

偉そうに書いているが,筆者自身も本書によって新たに胸郭出口症候群へのアプローチにいざなわれた整形外科医の一人である.胸郭出口症候群に対する積極的な治療によって患者が救われることを祈って,筆者自身も精進してこの疾患に取り向かわねばと気持ちを改めている.

本書はこれまで胸郭出口症候群に苦手意識をもっていた整形外科医にとって,本疾患へのアプローチの第一歩になるに違いない.また,本書は何といっても,これまで誤った診断を与えられ,長らく「精神疾患の関わりがあるのではないか」など,実際に向精神薬を投与されていたような患者にとってたいへん大きな福音である.今後はこの分野のさらなる研究が急速に広がることを願って,本書への推薦の言葉とさせていただく.

臨床雑誌整形外科74巻10号(2023年9月号)より転載
評者●滋賀医科大学整形外科教授 今井晋二


【発刊によせて】
胸郭出口症候群の著書を出版するにいたり,執筆にかかわった古島弘三先生,船越忠...

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上肢のしびれや痛み,握力の低下等をきたしQOLを損なう胸郭出口症候群(TOS)は,診断・治療の標準化が困難で見過ごされることが多い.本書は世界一のTOS手術実績を誇る慶友整形外科病院において確立されたTOSの診断・治療体系がまとめられ,患者を耐えがたい痛みやしびれから解放し日常生活・競技復帰に導くための知識と技術が詰まっている.徒手検査・リハビリテーション指導・低侵襲手術の概要と要点がわかるWeb動画付.

作品の情報

メイン
監修: 伊藤惠康

フォーマット 書籍
発売日 2023年02月10日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524203529
ページ数 212
判型 B5

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