フォーマット |
UHQCD |
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構成数 |
3 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年04月14日 |
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規格品番 |
EPITA038 |
レーベル |
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SKU |
4909346312180 |
その真打ち登場―モーツァルトの3大オペラ≪魔笛≫≪フィガロの結婚≫≪ドン・ジョヴァンニ≫、一挙に同時発売!
凄まじい嵐のような表現が聴き手におそいかかる一方、優しい場面のデリケートなニュアンスも最美だ。(宇野功芳)
喜劇と悲劇ー両面を描き分けたワルター伝説の名演≪ドン・ジョヴァンニ≫(1942年)が最新リマスターでUHQCD化なる!
ワルターは1939年、63歳でアメリカに移住してから、しばしばメトロポリタン歌劇場でオペラ上演の指揮をしました。
1941~46年の間に特に集中的に出演、≪フィデリオ≫(7回)、≪売られた花嫁≫(4回)、≪ドン・ジョヴァンニ≫(9回)、≪オルフェオとエウリディーチェ≫(2回)、≪魔笛≫(17回)、≪フィガロの結婚≫(6回)、≪運命の力≫(8回)、≪仮面舞踏会≫(10回)を指揮しています。
その後は51年に≪フィデリオ≫(5回)を指揮してからメット指揮活動から引退したものの、56~7年に「モーツァルト生誕200年記念公演」に復帰して≪魔笛≫(7回)を指揮しております。本ディスク(1942年3月7日のライヴ)はメットでの≪ドン・ジョヴァンニ≫初演からちょうど1年後の記録です。
歌手陣はタイトル・ロールに当時メットで人気が沸騰していたイタリア出身の名バス歌手ピンツァ、レポレッロには「ボリス・ゴドノフ」役で有名なロシア出身のキプニス、ドンナ・エルヴィーラにチェコの美人ソプラノ・ノヴォトナ、ツェルリーナにはブラジルが生んだコロラトゥーラの名手サヤン、ドンナ・アンナにはアメリカのバンプトンを配し国際色豊かな顔ぶれ。特にピンツァはこの役が一世一代の当たり役で、豊麗な美声と端麗な容姿を披露してします。
ワルターの指揮は「窓辺のセレナーデ」(ドン・ジョヴァンニ)や「ぶってよマゼット」(ツェルリーナ)などの名アリアではやわらかく抒情性あふれる音色や暖かく優美な響きで包み込みながら、一転して地獄落ちの場面ではフルトヴェングラーの名演と比較されるほどの劇的緊迫感がみなぎる激しい感情の爆発!
このオペラの持つ2つの側面、「シャンパンのアリア」(ドン・ジョヴァンニ)や「カタログの歌」(レポレッロ)に代表される"喜劇"の面、ドンナ・アンナの復讐劇や地獄落ちの場面に代表される"悲劇"の面の両面をワルターはなんと的確に描き分けていることでしょう。
(1/2)
キングインターナショナル
モーツァルトの歌劇の中で、いちばん飽きが来ず、それどころか聴けば聴くほど魅力を増すのは≪ドン・ジョヴァンニ≫であろう。そして、一度でもこのワルター盤の洗礼を受けた者は、激しい感動と興奮の渦から抜け出すことは決してあるまい。フルトヴェングラーの方がいい?とんでもない。同じライヴでも、ワルターに比べてなんと重く、なんと生ぬるいことか。もちろん欠点はたくさんある。録音が古い(1942年)。
歌手のスタイルも古い。チェンバロの代わりにピアノが使われている。だが、そういうことをあげつらって、このCDに耳を傾けないとしたら、これ以上もったいない話はあるまい。
ワルターは本来ドラマの人であり、オペラの人である。彼の音楽は温かいが迫力不足だ、という人もいるが、一度かぎりの実演では情熱のたぎり立つような凄演を示すことも少なくなかった。その最上の例が≪ドン・ジョヴァンニ≫で、基本テンポはおどろくほど速く、そのたたみこんでゆく緊迫感は比類もない。
凄まじい嵐のような表現が聴き手におそいかかる一方、優しい場面のデリケートなニュアンスも最美だ。<宇野>
『クラシックCDの名盤』(宇野功芳 中野雄 福島章恭 共著 文春新書 1999年刊)
ラジオ中継のアナウンスもノーカットで収録した完全盤。
幕の間の休憩はともかく、幕中は途切れなしに収録されており、歌手陣が名アリアを披露した後の観客の長い拍手や歓声もアナウンスが被さるように入るまで続き、会場からの実況中継を聴いているような雰囲気になります。
この頃の放送録音としてはきわめて明瞭で良好な音質。
ノイズも少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤のいずれにも勝るとも劣らない音質が最新リマスターとUHQCD化によってさらにパワーアップ!
ワルター・ファンならずとも必携必聴のモーツァルト≪ドン・ジョヴァンニ≫(1942年)、初登場の国内盤をご堪能ください。
(2/2)
キングインターナショナル
構成数 | 3枚
エディション | Remaster
モーツァルト:
歌劇≪ドン・ジョヴァンニ≫全曲
【演奏】
エツィオ・ピンツァ(バス:ドン・ジョヴァンニ)
アレクサンダー・キプニス(バス:レポレッロ)
ローズ・バンプトン(ソプラノ:ドンナ・アンナ)
チャールズ・クルマン(テノール:ドン・オッターヴィオ)
ヤルミラ・ノヴォトナ(ソプラノ:ドンナ・エルヴィーラ)
ビドゥ・サヤン(ソプラノ:ツェルリーナ)、
マック・ハレル(バリトン:マゼット)
ノーマン・コードン(バス・バリトン:騎士長)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ブルーノ・ワルター(指揮)
【録音】
1942年3月7日
メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(ライヴ)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
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1.[UHQCD]
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2.[UHQCD]
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3.[UHQCD]
ワルターの数多い録音の中でトップを争う名演であると同時に、名盤の多い「ドン・ジョヴァンニ」の中でも断トツの名演である。1942年のライブでありながら、音質は良く非常に聴きやすい。2012年発売の輸入盤(WHRA-6045)も音質は良かったが、今回の国内盤の方が、より自然で落ち着いた響きになっている。さて、肝心の演奏についてであるが、これほど指揮者&オケがモノを言っているオペラ演奏は少ないのではないかと思われる。ワルター/メトロポリタン歌劇場管弦楽団は、強い集中力と推進力が一瞬たりとも途切れることがなく、その充実した響きの上で、題名役のピンツァをはじめとする歌手たちが実に伸び伸びと名唱&名演技を示している。本作品は、しばしば「デモーニッシュ」と言われ、そうした特性を最も良く表しているのがフルトヴェングラー盤とされるが、とんでもない!! フルトヴェングラー盤は、最晩年期の非常に落ち着いた演奏であって、このワルター盤こそが、本作品の全CDの中での唯一無二のデモーニッシュな演奏と言うべきである(デビュー当時のハーディングも良かったがワルターには及ばない)。そのデモーニッシュな演奏ぶりは序曲から既に明らかではあるが、地獄落ちまで聴けば誰もが納得するのではないか。3時間を優に超える長い作品であるにもかかわらず、本演奏を聴いてしまうと、また何度も繰り返し聴きたくなってしまう(良い意味での)”中毒性”があることも、本演奏の大きな特徴だ。これが「ドン・ジョヴァンニの毒」なのかもしれないが、それを味あわせてくれる唯一の演奏である。
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