| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1997年02月26日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | DG Archiv |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | 2AH453418 |
| SKU | 028945341828 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:09:00

※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。

後に、本盤の解説には言及されていないが、このオペラ《フェ―トン》は、ダブル・ミ―ニングで、1661年に失脚したニコラ・フ―ケが重ねられている。太陽のように高く昇ろうとした者が罰せられた無謀を寓話で説明、強い政治的メッセージのある作品であることを知る。
1683年1月6日にヴェルサイユの大厩舎調教場で初演。その後、他の都市でも開催。1688年にリヨンで、王立音楽アカデミーの落成式のために制作された。
さて、私の脳裏に浮かんだのは誰なのだろうか。オペラ《フェ―トン》の台本はフィリップ・キノ―とジャン・ド・ラ・フォンテーヌ。ラ・フォンテーヌは、イソップ寓話を基にした寓話詩(1668年、1678―79年、1694年)を刊行した、“おそらく17世紀世紀最大の抒情詩人”(渡辺一夫)。そして、当時最大の文芸庇護者だったニコラ・フ―ケと親友で、お抱え詩人であった。フ―ケ逮捕後は、セヴィニェ夫人らも同様に、擁護に努めた。リュリは、フ―ケ逮捕の3週間前、1661年8月17日にモリエ―ルとの共同制作コメディバレエ第1作目〈はた迷惑な人たち〉を、フ―ケのヴォ―・ル・ヴィコント城で初演。リュリやラ・フォンテーヌらは、どのような気持ちだったのだろうか。
本盤を購入してから約5年後、私はヴォ―・ル・ヴィコント城を家族と訪れた。
失脚の心理的要因は、嫉妬か脅威か反感か不興か、いずれにせよ、抜群に趣味の良い城と庭園だった。
MAKの演奏は、記譜された作品の記憶まで聴き手に伝える。そして、その場所にまで導いてくれた。
タワレコのVintage Collectionなどで定番商品化して、末永く多くの人の心耳に届くようにして欲しい。
ジャン・ド・ラ・フォンテーヌJean de La Fontaineの誕生日(1621年7月8日)に。