リッキー・リー・ジョーンズが贈る、珠玉の"グレイト・アメリカン・ソングブック"…。
流行にとらわれることなく独自のスタイルを歩み続けるシンガー・ソングライター、リッキー・リー・ジョーンズが、前作より約4年振りとなる最新作『PIECES OF TREASURE』を完成させた! 良質なサウンドを世界に届ける注目のレーベル、Modern Recordingsからリリースされるこの作品は、アメリカが誇るスタンダード・ナンバーの数々を見事な歌声で披露する、至宝の時間を過ごさせてくれる逸品だ…!
1979年のデビュー作でグラミー賞最優秀新人賞を受賞し、その後もロックやR&B、ソウルやポップ、そしてジャズといった様々なジャンルを歌い上げながら活動を続ける、米国が誇る女性シンガー・ソングライター、リッキー・リー・ジョーンズ。アンニュイでキュートな歌声と、一つのジャンルにとらわれないサウンド、流行にとらわれることなく独自の道を歩み続ける彼女が、前作から約4年振りとなる最新作『PIECES OF TREASURE』を発表する。
良質な音楽を世界に届ける今注目のレーベル、Modern Recordingsからリリースされるこの『PIECES OF TREASURE』は、彼女のデビュー作であり出世作となった『RICKIE LEE JONES』とセカンド・アルバム『PIRATES』の共同プロデューサーであり生涯の友人でもある伝説のプロデューサー、ラス・タイトルマンと再びタッグをくんだアルバムだ。2019年発表の前作『KICKS』ではポップスやロックの名曲、そしてジャズ・スタンダードなど多彩なレパートリーをカヴァーした彼女だが、今作ではジュール・スタイン作の「Just in Time」、ハロルド・アーレン&ジョニー・マーサーの「One for My Baby」、ジョージ・ガーシュウィンの「They Can't Take That Away From Me」、クルト・ワイルの「September Song」といった米国のスタンダード・ナンバーばかりをカヴァー、彼女のシンガーとして、そして表現者としての素晴らしさを余すところなくとらえた、まさに"グレイト・アメリカン・ソングブック"というべき作品を届けてくれたのだ。
リッキー・リー・ジョーンズはそのキャリアを通して非常に幅広い音楽性を届けてくれてきた。そのキャリアの中で、彼女は『GIRL AT HER VOLCANO』や『POP POP』といったジャズ寄りのサウンドを持つアルバムも発表してきたのだが、今作は彼女にとって初のオール・ジャズ・アルバムとなる。今作に関して、リッキー・リー・ジョーンズはこうコメントしている。
「このアルバムは、年を取るということについて、というよりも、私たちが死ぬまでにどのように愛し、どのように人生を振り返ることができるのか、について歌った作品です。私たちはみんな、人生を通してかつての自分を探したり、無邪気だったころにしがみついていたいろんな出来事から学んだ何かを見つけようとするものなのですから」
発売・販売元 提供資料(2023/03/17)
ラス・タイトルマンと組んで〈グレイト・アメリカン・ソングブック〉作りに真っ向から臨んだ今回の姐御。ムーディーなヴィブラフォンに導かれて始まる"Just In Time"を筆頭にいなせなオールド・タイム・レディっぷりが炸裂しまくりで、デビュー当時の面影を見つける楽しみがあちこちに。加えて、年輪を重ねてコクと苦みを増した歌の魅力も大いに溢れ、静かな余韻を残してくれる。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.474(2023年5月25日発行号)掲載)