ベイエリアのミュージシャン、タヌキチャンのセカンド・アルバムが完成。トロ・イ・モワ(チャズ・ベアー)等も参加した『ギズモ』、チャズのレーベル、カンパニー・レコードよりリリース。
パンデミック発生時、ベイエリアのミュージシャンであるHannah van LoonはGizmoという名の犬を飼い、彼女がTanukichanとしてのセカンド・アルバムを書く間、Gizmoは必要な伴侶となった。『GIZMO』は、彼女の新しい4本足の友人の名前にふさわしく、状況的な障害(例えば、強制的なロックダウン)から、あるいは自分で課した快楽的な対処メカニズムから、解放されるためのエクササイズであると言える。「私が常に抱いていたテーマは逃避だった。それは、自分自身、自分の問題、悲しみ、サイクルからの逃避」とvan Loonは2018年の『Sundays』に続く作品について説明する。
『GIZMO』に求めたより高揚した精神を伝えるために、van Loonは自らの子供時代のラジオ・ポップ・ロックに目を向けた。「歌詞の中にある率直なポジティヴさに衝撃を受けた」と、311、The Cranberries、Tom Pettyといったアーティストを引き合いに出しながら、彼女は付け加えている。『GIZMO』では、Toro y MoiのChaz Bearが主にコラボレートしており、ジャングリーでポップな「Take Care」では、Bearの『What For?』や『Maha』を彷彿させる、激しくディストーションのかかったギターワークを見せている。
発売・販売元 提供資料(2023/02/17)
ベイエリアのミュージシャン、タヌキチャンのセカンド・アルバムが完成。トロ・イ・モワ(チャズ・ベアー)等も参加した『ギズモ』、チャズのレーベル、カンパニー・レコードよりリリース。 (C)RS
JMD(2023/02/14)
カリフォルニアのロック・バンド、トレイル・アンドウェイズの元メンバーであるヴァン・ルーンのソロ・プロジェクトが、トロ・イ・モワことチャズ・ベアーの主宰するカンパニーからセカンド・アルバムをリリース。そのチャズも参加した内容はドリーミーなポップとシンガー・ソングライターの内省的な世界観を併せ持つ彼女の音楽性に、自身が影響を受けたという311やシェリル・クロウなど90年代の音楽やニュー・メタルのエッセンスを加えたもので、前作に比べて良い意味でブライトでポジティヴなシューゲイズ作に仕上がっている。西海岸のアーティスト特有のサイケでギラギラした感覚も聴きどころ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.472(2023年3月25日発行号)掲載)