| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2023年02月03日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 草思社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784794226303 |
| ページ数 | 560 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
序文
第一部 啓蒙主義とは何か
人が生きる意味と、啓蒙主義の理念
啓蒙主義の理念は今こそ擁護を必要としている
啓蒙主義の理念は繰り返し語られねばならない
第一章 啓蒙のモットー「知る勇気をもて」
啓蒙とは何か。啓蒙主義とは何か
「理性」とは本来、交渉や駆け引きとは無縁のもの
「科学」による無知と迷信からの脱却
感覚をもつ者への共感が 「ヒューマニズム」を支持する
啓蒙主義の「進歩」 の理念とは何か
いかに富は創造され、「繁栄」が実現するか
「平和」は実現不可能なものではない
第二章 人間を理解する鍵「エントロピー」「進化」「情報」
人間を理解する第一の鍵「エントロピー」
人間を理解する第二の鍵「進化」
人間を理解する第三の鍵「情報」
三つの鍵で人類は呪術的世界観を葬った
認知力と規範・制度が、人間の不完全さを補う
第三章 西洋を二分する反啓蒙主義
西洋生まれの啓蒙主義を批判したのも西洋
現在もなお続くロマン主義による抵抗
所属する集合体の栄光を優先する人々
進歩あるいは平和を批判する衰退主義
科学批判による反啓蒙主義
第二部 進歩
第四章 世にはびこる進歩恐怖症
世界が良くなっていることを認めない人々
ニュースと認知バイアスが誤った悲観的世界観を生む
世界を正しく認識するには「数えること」が大事
前著『暴力の人類史』への反論の典型
過去の進歩の実績を認識することはなぜ重要か
悪いことを想像するほうが簡単なのはなぜか
知識人とメディアが過度な悲観論に傾く理由
事実、世界は目を瞠る進歩を遂げてきた
第五章 寿命は大きく延びている
平均寿命は世界的に延びている
乳幼児死亡率と妊産婦死亡率は著しく低下
長生きする人も増加、健康寿命も延びている
寿命が延びることに文句をつける人たち
第六章 健康の改善と医学の進歩
医学の進歩が一つずつ問題を解決してきた
疾病制圧の功労者たちを忘れてはならない
今も感染症根絶の努力が続けられている
第七章 人口が増えても食糧事情は改善
飢餓は長いあいだ当たり前の出来事だった
急激な人口増加でも飢餓率は減少した
科学技術の進歩がマルサス人口論を無効化した
農業の技術革新は不当に攻撃されている
二〇世紀の飢餓の最大要因は共産主義と政府の無策
第八章 富が増大し貧困は減少した
世界総生産は二〇〇年でほぼ一〇〇倍に
実は総生産の増大以上に我々は豊かになった
貧困からの大脱出を可能にした三大イノベーション
「極度の貧困」にある人の比率も絶対数も減少
「毛沢東の死」が象徴する三つの貧困削減要因
グローバル化が貧しかった国を豊かにした
科学技術の発展がより良い生活をより安く実現
第九章 不平等は本当の問題ではない
不平等は過度に注目され問題視されている
所得格差は幸福を左右する基本要素ではない
「不平等が悪を生む」という考えは間違っている
不平等と不公正を混同してはならない
経済発展に伴い格差はどう推移するか
二〇世紀以降の格差縮小の最大要因は戦争
資本主...
理性、科学、ヒューマニズム、進歩――
啓蒙主義の理念は成功を収め、人類に繁栄をもたらした。
世界中から貧困も飢餓も戦争も暴力も減り、人々は健康長寿になり、
知能も向上し、安全な社会に生きている。
にもかかわらず右派も左派も悲観主義に陥り、進歩を否定し、科学の軽視が横行し、
理性的意見より党派性を帯びた主張が声高に叫ばれている。
ポピュリズムと二極化、反知性主義の時代の今こそ、
啓蒙主義の理念は現代の言葉で語り直される必要がある。
現代ならではの説得力をもつ新しい言葉「データ」「エビデンス」によって――。
知の巨人ピンカーが驚くべき明晰さで綴る希望の書。

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