サンタナを思わせるラテンロックやスウィートソウルを奏でるベイエリアのフィリピン系バンドが残したレア・アルバムをスペインの発掘レーベル<Guerssen>が初めてオフィシャル再発。
ダキラは60年代末から70年代初頭にかけてサンフランシスコで活動していたフィリピン系アメリカ人のバンド。アジア系のロック・バンドで大手レーベルとの契約を得た先駆けとしてローカル・シーンで人気を博し、フィルモアウェストやウィンターランドといった地元の著名ライブハウスの常連演者となり、カル・ジェイダーやホセ・フェリシアーノらの前座をつとめたり、マロやバディ・マイルスとツアーをおこなったりしておりました。バンド名はタガログ語で「偉大な」とか「気高い」といった意味があるそうです。本作は、彼らが1972年にエピック・レコードに残した唯一のアルバム。ロックやレアグルーヴの垣根を越え広く愛でられてきたラテン・ロック&ファンクの隠れ名作。オリジナル発売から50年を経て、オフィシャルでは初めての再発となります。ファズのきいたギターはどこまでもアシッドで熱くサイケデリック、しかしながらそこにグルーヴィーなオルガンとパーカッションのきいたリズム隊、タガログ語とスペイン語、英語のうたがクラッシュし、サンタナやアステカを思わせるラテンロックやスウィートソウルの見事なハイブリッド・スタイルを作り上げております。スペインの発掘レーベル<Guerssen>からのリリース。
発売・販売元 提供資料(2023/01/24)
サンタナを思わせるラテン・ロックやスウィート・ソウルを奏でるUSベイエリアのフィリピン系バンドで、アジア系のロック・バンドでメジャー契約を得た先駆け的な存在であったというダキラ。これは72年にエピックで残した唯一のアルバムで、当時の西海岸産品ならではのファンキーでファジーなミクスチャー感覚はレア・アース系に通じるものもある。掘り出し物です!
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タワーレコード(vol.476(2023年7月25日発行号)掲載)