| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2023年01月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784106038945 |
| ページ数 | 292P |
| 判型 | B6 |
構成数 : 1枚
はじめに
第一章「貴族」の形成――「徳」を備えた貴族たち
1 古代ギリシャの貴族たち
貴族とは何か
プラトンの「貴族政治」
アリストテレスの「貴族政治」/
現実の古代ギリシャ世界/
アテナイの貴族政治
直接民主政治の弊害
古代ギリシャ貴族の限界
2 古代ローマの貴族たち
ギリシャとローマの違い
キケロが見た「貴族政治」
パトリキとプレブスの対決
ノビレスの登場
帝政ローマの貴族たち
帝政末期の変革
ローマ帝国崩壊後の諸侯たち
3 古代中国の貴族たち
古代中国における「貴族」の登場
五等爵の定着と「徳」の重視
九品官人法の成立
「科挙」の登場――貴族制度への葬送曲
六朝貴族の特質とは
貴族政治から君主独裁政治へ
第二章 ヨーロッパにおける貴族の興亡――中世から近代まで
1 中世貴族の確立
貴族なくして君主なし
カール大帝と帝国貴族層の創設
五等爵の登場
2 ヨーロッパ貴族の責務――戦士貴族、領主貴族、官僚貴族
軍役こそ最高の責務――戦士貴族の登場
領域的支配圏の確立――領主貴族へ
新たなる貴族層の登場――官僚貴族
3 ヨーロッパ貴族の特権
貴族特権の背景
身分による特権
領主権/責務の少ない貴族たち?
4 「徳」による統治の系譜――貴族の理想像とは
アウグスティヌスと「神の国」
ソールズベリのジョン――「君主の鑑」の系譜
トマス・アクィナスとキリスト教的な徳の極致
マキャヴェッリの登場――「徳」による統治の否定
エラスムスによる「徳」の重視――キリスト者の君主の教育
トマス・モアの『ユートピア』
5 貴族が築いた文化の数々
芸術とスポーツの発展
雇用創出者としての貴族たち
礼儀作法の確立/外交――貴族文化の集大成
6 貴族たちのたそがれ――革命のはてに
フランス貴族層の衰退
啓蒙思想の普及――「徳」から離れていく貴族たち
フランス貴族の没落――革命への道
滅びゆくヨーロッパの貴族たち
第三章 イギリス貴族の源流と伝統――現代に生き残った貴族たち
1 地主貴族階級の形成
特権より権力の担い手に
王の遠征と「議会」の成長
爵位貴族の登場
ジェントリの形成
イギリス貴族の財政基盤
産業革命を活用した貴族たち
「徳」を備えた貴族たち
2 議会政貴族の柔軟な姿勢
議会政治の担い手として
理想としての議会政貴族
一九世紀の諸改革――グレイ伯爵の真意
国家の利益を重視したピール
ソールズベリ侯爵の貴族論
3 イギリス貴族のたそがれ――大衆民主政治の時代へ
地主貴族階級の没落
第一次世界大戦の衝撃
新たなる貴族たちの参入
さらなる大戦と貴族世界の溶解
4 イギリス貴族院の現代的意義
第四章 日本の「貴族」たち
1 華族の誕生
2 貴族院の光と影
3 現代日本に必要な「貴族」とは?
おわりに
不当な特権と財産を有し、豪奢で享楽的な生活を送る怠け者たち――
このような負のイメージは貴族の一面を切り取ったものに過ぎない。
古代ギリシャから現代イギリスまで、古今東西の貴族の歴史を丁寧に辿り、いかに貴族階級が形成され、彼らがどのような社会的役割を担い、なぜ多くの国で衰退していったのかを解き明かす。

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