R&B/ソウルのヒット曲が魅力的な奇妙さを伴った抽象的な音の流れとして今溢れ出す…

LAを拠点に活動するアンビエント・ジャズ・シーンの中心的存在にしてジャズ・エクスペリメンタリストの代表格、サム・ゲンデル。稀有なる才能の持ち主である彼が発表する、1992年から2004年の間にリリースされたR&Bやソウルのヒット曲を独自の解釈で大胆に生まれ変わらせた最新作『COOKUP』がアナログ盤でも登場!
楽曲が持つ抽象的な色合いを、一度解体し再構築させたサウンドで見事に表現する、まさにエクスペリメンタルな唯一無二のサウンドスケープが、ここにある…。

「サックス奏者でプロデューサーのサム・ゲンデルという存在、そして彼が発表する急速に拡大していく作品群は、ループとサックスが生み出す目もくらむような銀河ともいうべき別次元の世界に生息している…」 ─ New York Times

「卑怯なほどの名人技…、まさにロサンゼルスのアンビエント・ジャズ・シーンの中心的存在だ」 ─ Pitchfork

ロサンゼルスを拠点に活躍する新進気鋭のマルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー/シンガーソングライター、サム・ゲンデル。先進的ジャズ・トリオINGAのリーダーとして知られる彼は、ジャズという範疇を超え、ヒップホップやサイケデリックなど幅広い音楽性を取り込みながら自由にサウンドスケープを創り上げている。まさにアンビエント・ジャズ・シーンの中心的存在であり、そしてジャズ・エクスペリメンタリストの代表格である彼が、新たな音楽的探求の道を進む最新作『COOKUP』を完成させた。

この『COOUP』は、1992年から2004年にかけてリリースされたR&Bやソウルのヒット曲の数々に独自の解釈を付け加え再構築した楽曲を収録したアルバムだ。2020年のNonesuchデビュー作となった『SATIN DALL』同様、サム・ゲンデルは友人でありコラボレイターでもあるゲイブ・ノエルとフィリップ・メランソンとともに、彼の活動拠点であるロサンゼルスでレコーディングを行っており、ジニュワインや112、アリーヤやオール・フォー・ワン、ビヨンセやエリカ・バドゥ、SWVやボーイズIIメンといったアーティストたちの楽曲を解体しその要素を再構築するというアプローチのもと、誰も聴いたことのないサウンドスケープを生み出すことに成功している。(1/2)

発売・販売元 提供資料 （2023/01/20）

サム・ゲンデルは今作に関してこうコメントしている。
「このアルバムは、私の良き友人であるフィル・メランソンとゲイブ・ノエルと再会する機会ともなったアルバムです。この機会に私たちは、ある特別なフレイヴァー、つまり私たちが育っていく中で聞いてきたサウンドに注目しました。今まで聴いてきた音楽についての思い出を、まるで彫刻を創り出すかのように新たなサウンドとして表現したのです。今作に参加してくれたミシェル・ンデゲオチェロは、112の曲を全くの異次元に導いてくれました。ジニュワインを聴き、YouTube上に沢山ある何百ものジニュワインのカヴァーを聴き、そしてこの『COOKUP』を聴けば、その彫刻の意味が見えてくると思います」

前作『DRM』では彼のトレードマークともいえるサックスを、他のヴィンテージ楽器と彼自身の声に置き換えて自身のサウンドを表現したサム・ゲンデル。今回の『COOKUP』では、彼は再びサックスという楽器に戻り、他ウィンド・コントローラーやシンセサイザー、ピアノ、グレート・バス・リコーダー、ナイロン・ギターなどを演奏している。ゲイブ・ノエルやエレクトリック・ベースやビブラフォン、ラップ・スティール・ギターやコントラバス・ギター、チェロ・ギターといった楽器を、そしてフィリップ・メランソンはドラムとエレクトロニック・パーカッションをそれぞれ担当。サム・ゲンデル自身がプロデュースを行い、ミックスはディーン・ハーレイが担当している。(2/2)

発売・販売元 提供資料 （2023/01/20）

A maverick saxophonist and sonic experimentalist, Sam Gendel applies his distinctive approach to contemporary R&B hits on his inventive 2023 covers album, COOKUP. A Los Angeles native, Gendel has explored an increasingly diverse mix of jazz, psychedelia, and avant-garde indie rock since emerging in the 2010s, working both solo and on projects with artists like Atticus Ross, Blake Mills, and Vampire Weekend. While original music is core to his approach, he is just as likely to tackle cover songs and standards, a vibe he introduced on 2020s Satin Doll, reworking jazz standards with his own fractured, dreamlike postmodernism. Here, Gendel takes a similar approach to 1990s and early-2000s R&B favorites by Ginuwine, Boyz II Men, Aaliyah, and others. Some cuts are more faithfully interpreted than others, like his moody new age rendition of Boyz II Mens "I Swear," where he frames what sounds like a theremin on the melody with David Lynch-ian vibraphone-synth backgrounds and the sound of waves hitting a shoreline. Others are more diffuse, as on his deconstructed rendition of "Crazy in Love," where he essentially boils the Beyonce anthem down to a repeated acoustic guitar riff and atmospheric percussion. More robust is his woozy electro-jazz take on 112s "Anywhere" featuring Meshell Ndegeocello. Elsewhere, Gendel evinces the dusky romanticism of Soul 4 Reals "Candy Rain" with breathy saxophone keypad "pops," sinks into the Latin slow-jam sensuality of Erykah Badus "Didnt Cha Know" on his woody vibraphone, and crafts an ambitious SWV medley on his saxophone that sounds delightfully like Grover Washington, Jr. backed by a Casio keyboard. ~ Matt Collar

Rovi