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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2023年01月17日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784103548812 |
| ページ数 | 336P |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
目次
まえがき
序章 戦後政治"最後の証人"
永田町を睥へい睨げいする主筆室
第一章 敗戦 原点となった戦争体験
軍国主義への反発/死の恐怖と『実践理性批判』/出征前夜の"葬送行進曲"/軍隊の「暴力」と「精神主義」/終戦当日の「シラミ殺し」/戦争は渡辺に何をもたらしたのか
第二章 共産党活動 学んだ権力掌握術
青春を捧げた共産党活動/天皇制打倒のために/芽生え始めた違和感/党派抗争から学んだ権力掌握術
第三章 新聞記者と"運命の山" 命を賭した武装組織の取材
ジャーナリズムの道へ/潜入した奥多摩の山村工作隊/作家・高史明との邂かい逅こう/戦争体験と同時代性の共有/運命の岐路
第四章 永田町の現実 せめぎ合う保守勢力
目の前で飛び交う現ナマ/吉田茂の戦争体験/鳩山一郎との知遇「不遇のときに行け」/間近で見た保守合同/派閥の領袖 大野伴睦/大野の戦争体験/"懐刀"となった渡辺
第五章 岸信介と安保改定 民意を得られなかった"戦前性
昭和の妖怪"岸信介/岸の戦争認識/安保闘争と岸内閣退陣/"政治の季節"から"経済の季節"へ
第六章 密約と裏切り 政治家たちの権謀術数
群雄割拠する派閥を分析した初の著書/幻の「総理大臣禅譲密約書」/「白さも白し富士の白雪」
第七章 盟友・中曽根康弘 "二人三脚"で目指した総理の座
中曽根が揮毫した墓碑銘/"青年将校"との出会い/初入閣の舞台裏/原子力政策の原点/総理の座を見据えた勉強会
第八章 日韓国交正常化交渉 取材者か、当事者か
記者クラブの"ボス"/日韓交渉 水面下で動いた渡辺/スクープした「極秘合意メモ」/最高権力者の嫉妬/取材者か、当事者か/「フィクサー」の存在し得た時代
第九章 沖縄返還 問われたジャーナリズムの姿
沖縄返還の表と裏/池田と佐藤の確執/佐藤政権と沖縄 認識の溝/"核抜き・本土並み"背後にあった「密約」/外務省機密漏洩事件/法廷に立った渡辺/「機密情報」と「知る権利」/事件の背景に何が
第一〇章 田中角栄 知られざる戦争体験と、その虚実
"今太閤"の天下獲り/知られざる満州での姿/戦地での経験がもたらしたもの/日中国交正常化 田中と大平の原点/「日本列島改造論」誕生過程/"時代 の体現者"の光と影
第一一章 中曽根政権 戦場体験と現実主義
中曽根政権誕生の舞台裏/"風見鶏"の現実主義/壮絶な戦場体験とリアリズム/"大統領的首相"/一度だけの靖国神社公式参拝/メディアと権力の距離は
終章 喪失されゆく"共通基盤"
「戦争を知らせないといかん」/激減する戦争体験世代/「共通基盤」なき時代へ/原点が記された学生時代の手記/昭和の目撃者 渡辺恒雄
あとがき
註記
1945年、19歳で学徒出陣により徴兵され、戦争と軍隊を嫌悪した渡辺。政治記者となって目にしたのは、嫉妬が渦巻き、カネが飛び交う永田町政治の現実だった――。
「総理大臣禅譲密約書」の真相、日韓国交正常化交渉と沖縄返還の裏側、歴代総理大臣の素顔。
戦後日本が生んだ稀代のリアリストが、縦横無尽に語り尽くす。

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