ジャズ・フュージョン・シーンには欠かせない、スーパー・インストゥルメンタル・バンド。実に2022年には結成45周年、デビュー40周年を迎えている。'86年の活動休止後、'02年には完全復活。'04年剛腕ドラマ―"デニス・チェンバース"を迎え制作されたアルバム『THIS is IT!』長らく入手困難盤だったこのタイトルを最新リマスタリング、UHQCD仕様で復刻リリース!<力哉&デニス>の爆音ツイン・ドラムによるヘヴィなグルーヴは必聴! (C)RS
JMD(2022/12/29)
ナニワエキスプレス!
ジャズ・フュージョン・シーンには欠かせない、スーパー・インストゥルメンタル・バンド。実に2022年には結成45周年、デビュー40周年を迎えている。'86年の活動休止後、'02年には完全復活。'04年剛腕ドラマ―"デニス・チェンバース"を迎え制作されたアルバム『THIS is IT!』長らく入手困難盤だったこのタイトルを最新リマスタリング、UHQCD仕様で復刻リリース!〈力哉&デニス〉の爆音ツイン・ドラムによるヘヴィなグルーヴは必聴!
本作は通算7枚目のオリジナル・アルバムである。この前年にリリースされた『life of music』を復活にあたっての試運転とするなら、本作はいよいよ本領発揮というところであろう。本作が持つ解散する以前の作品を上回るのでは、と思わせるパワーとセンスには驚愕する。収録されたオリジナル楽曲のクオリティは極めて高く、個々のメンバーの創造性もハイレベルで充実していたことは明らかだ。ロック・クラシックスへのオマージュといえるレッド・ツェッペリンの「ホウル・ロッタ・ラヴ(邦題:胸いっぱいの愛を)」、ジェフ・ベックがアルバム『ワイアード』で採り上げたナラダ・マイケル・ウォルデンの楽曲「カム・ダンシング」、この2つのカヴァー・トラックには、世界のパワー・ドラマー、デニス・チェンバースをゲストに迎えている。デニス・チェンバースはジョン・スコフィールド、ブレッカー・ブラザースほかジャズ・フュージョン・シーンでも活躍し、カルロス・サンタナのツアーバンドのメンバーでもあった剛腕ドラマーだ。東原力哉とのツイン・ドラムのパワーは、バンドを全開にドライヴさせたのだ。
発売・販売元 提供資料(2022/12/27)
関西が誇るスーパー・フュージョン・バンド、ナニワエキスプレス。東原力哉のパワフルなドラミングと清水興の強靭なベースワークに支えられたヘヴィ・ボトムが人気の秘密。本作は80年代に活躍後、解散したバンドが2002年に完全復活し、復帰第2弾として2004年にリリースしたアルバムの高音質UHQCD化でのリイシュー。ゲスト・ドラマーにデニス・チェンバースが参加し、当時日米ヘヴィ級ドラマーのW競演として、先だってライヴも行われ、話題になった一枚。ジェフ・ベック《Come Dancing》、レッド・ツェッペリン《Whole Lotta Love》のカヴァーで炸裂するWドラミングが圧巻。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.162(2023年2月20日発行号)掲載)