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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2022年12月26日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 学文社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784762031960 |
| ページ数 | 192 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はじめに
前 文
要 旨
序 章
対話の呼びかけ / 温故知新 / グローバルな文脈に伴う学びの出現
/ 知識,学び,教育とは何を意味するのか / 本書の構成
第1章 持続可能な成長:鍵となる課題
□ 変化がもたらす課題と緊張関係
生態系への負荷と持続可能性に欠けた経済生産・消費パターン
/ 増幅する富,一方で拡大するヴァルネラビリティと不平等
/ 相互関係の強まり,一方で拡大する不寛容と暴力 / 人間の権利:その進歩と課題
□ 新たな知の地平
サイバー空間 / 脳科学の進歩 / 気候変動と代替エネルギー資源
/ 創造性,文化的な変革と若者たち
□ 新たなアプローチを求めて
多元的世界における多様性の承認 / 新たな知的体系との融合
/ 多様な世界における教育の見直し
第2章 ヒューマニズムの再興
□ 教育への人間主義的アプローチ
支配的な開発言説への対抗 / 確かな倫理的・道徳的基盤をもつ統合的アプローチ
/ 教育の4本柱の再解釈と擁護 / 学ぶこと自体を学び,コンピテンシーを伸ばす
/ カリキュラム開発を再考する
□ よりインクルーシブな教育の保障
基礎教育の普及と根強く残る不平等 / 基礎教育でのジェンダー平等
/ 中等・高等教育の男女機会均等 / 教育による格差是正の可能性
□ 変容する教育の情景
学校教育モデルは終わりを迎えるのか? / 学びの空間のネットワーク化
/ 新しい学びの場の出現 / モバイル学習 / 大規模公開オンライン講座(MOOCs):期待と限界
/ 伝統的な大学モデルの課題 / 大学ランキング:その活用と誤用
□ 知識基盤社会での教育者の役割
デジタル技術は教師の代わりにはならない / 教師の脱専門職化からの逆転
/ 学術的専門性にとっての課題 / 公的教育の領域を越える教育者
第3章 複雑化する世界での教育政策の立案
□ 教育と雇用のギャップの広がり
雇用の低迷とヴァルネラビリティの高まり / 若年層の不満の高まり
/ 変化が著しい職業世界と教育とのつながりの再考
□ 動きの激しい社会での学びの承認と認定
人の流れのパターンの変化 / 頭脳の流出から頭脳の獲得へ
/ 労働者と学習者の流動性の高まり / 大規模学習評価への関心の高まり:利点と危険性
/ オープンで柔軟な生涯学習のシステムに向けて
□ 多様でつながり合う世界でのシティズンシップ教育を再考する
新たな市民性の出現 / 国民国家の教育をめぐる課題
/ 文化的多様性の承認と文化的排他主義の否定
/ グローバルな世界での責任ある市民性と連帯感の育成
□ 教育のグローバルな統治と国家の政策立案
グローバルな統治の出現 / 説明責任に伴うデータの必要性 / 教育財政の流れの変化
/ 国家の政策決定に出資者がもつ影響力 / 国際協力の力学の変化
第4章 教育は共通善か?
□ 問われる公共財としての教育の原則
インクルージョン,透明性,説明責任の要求の高まり / 教育の領域での民間の関与の高まり
/ 教育の民営化の影響と教育を得る権利 / 教育を得る権利を捉え直す
/ 公と私の境界の曖昧さ
□ グローバルな共通善としての知と教育
公共財の理論をめぐる限界 / グローバルな共有財としての知と教育の再認識
国際連合の教育文化機関:ユネスコは、2015年に、21世紀の教育の目的と学びの姿の再考を謳い、ハイレベル専門協議の議論の成果をまとめたレポート"Rethinking Education(教育を再考する)"を公表した。
本書は、そのユネスコの調査研究やプロジェクトの理念的指針が著されたレポートを翻訳したものであり、さらに、気鋭の教育の専門家たちが重要語句や概念群の解説を加えて紹介する。
日本ではその存在も具体的な内容も知られてこなかったレポートだが、
「21世紀のパラダイムシフトを具体化するシンクタンク」と自らを位置づけるユネスコが、
国際的な対話と連携に向けた基盤的な価値と共通する課題を確認した最初のレポートである。
ここに著されたグローバル時代の教育の目的と学びのあり方は、
今後の教育に関する調査研究やプロジェクト活動をはじめ、
世界各地で行われる教育制度と政策をめぐる国際対話において無視できないものである。
また、日本が世界一の設置数を誇るユネスコスクールとその実践理念を支える基盤を議論し、
その教育を考えていくうえで必読の内容である。
「グローバルな公共圏とその課題にアプローチする」本書が、
これからの教育の分野で進む国際的な対話と連携や、そこで用いられる言葉と概念について、
改めて批判的に検討するリファレンスとしての活用を、
そして、グローバルな公共圏とそれぞれのローカルな文脈での教育の目的と学びのあり方を「再考すること」に活用されることを願う。
【監訳・執筆・編集】百合田真樹人、矢野博之
【翻訳・執筆】香川奈緒美、金井香里、森 久佳、荒巻恵子、深見俊崇
【原訳チーム】荻原 彰、島崎英夫、下島泰子、森下 孟、大貫麻美、末岡加奈子、津村敏雄、
早坂めぐみ、栗原和樹
レポート翻訳のほか、"Rethinking Education"の議論を支える重要語句・諸概念から
翻訳の過程で特に重要と考えられる8つの概念群を選択して論考を加えた解説章を掲載。
1.エージェンシーとシティズンシップ(香川奈緒美)
2.レスポンシビリティとアカウンタビリティ(百合田真樹人)
3.多様性,社会正義,エンパワメント(金井香里)
4.フレームワーク,ステークホルダー,プラットフォーム(矢野博之)
5.人権とウェルビーイング(森久佳)
6.インクルージョン/インクルーシブ,エクスクルージョン,声(荒巻恵子)
7.コンピテンシー,生涯教育,ノン/インフォーマル教育,キャパシティ(香川奈緒美)
8.功利主義,市場,ヴァルネラビリティ(深見俊崇)

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