期待の新鋭レゲトン・シンガー=Rauw Alejandro(ラウ・アレハンドロ)渾身の最新アルバム『SATURNO』
ラテン・グラミー受賞歴を誇り、2022年4月に開催された第64回グラミー賞にもノミネートされ、"キング・オブ・モダン・レゲトン"と称されている新鋭シンガー=Rauw Alejandro(ラウ・アレハンドロ)の待望の最新アルバム『SATURNO』。2022年にリリースされた「Punto 40」「Lokera」「Dime Quien ????」「Lejos Del Cielo」など全18曲を収録した今作についてラウ・アレハンドロは、「僕が出会ってきた様々な音楽を通して感じた僕の心や感情をファンのみんなにも共有したかった。このアルバムはひとつの物語を語っているんだ。」とコメント。イントロ(1曲目)から別世界のサウンドとヒップホップ初期のパイオニアへの見事なオマージュが融合されているのが印象的で、「このアルバムは、僕を形成してきたサウンドのコレクションなんだ。初期のヒップホップからフリースタイル、そしてもちろんレゲトンまで、これらの要素が僕のすべてなんだ。」と語る。
今作では、全曲に共同プロデューサーとしてラウ自らも参加し、彼自身のビジョンが実現するよう尽力した作品となった。また、アルバム・タイトル"SATURNO"については、「幼少期に母親からよく"あなたは別の惑星から来たのよ"と言われ、僕は母を信じた。なぜなら、僕はこの世のものでないものを手に入れる運命にあるとわかっていたから。だから、このアルバムに" SATURNO/土星"と名付けたんだ。」 と語っている。『SATURNO』のリリースを引っ提げた世界ツアーも予定されており、今作はもちろん今後の彼の活動と活躍からも目が離せない。
発売・販売元 提供資料(2023/01/13)
On Saturno, his ambitious third long-player, reggaetonero Rauw Alejandro decided on the concept of interplanetary space travel and world-building through an infectious methodology that infused his experimental reggaeton soundscapes with elements of 1980s hip-hop and new wave, electronic funk, traces of techno, and pop. Co-produced with longtime friends Kenobi and Mr. Naisgai, the 18-track album follows a loopy narrative interspersed with skits, conversations, and an interlocking set of infectious original tunes. Its songs offer guest spots by reggaeton pioneer El Playero as well as Arcangel, Baby Rasta, Chris Palace, Subelo NEO, Brray, and Lyanno.
Rovi
2020年のメジャー・デビューに前後してシャキーラやセレーナ・ゴメスとのコラボも重ね、ロザリアとの交際が話題になった昨年はバッド・バニーのヒット"Party"やダディ・ヤンキー"Agua"に客演もしている〈モダン・レゲトンのキング〉ことラウ・アレハンドロ。このたびフィジカル化されたこちらは通算3作目で、リヤーノとブライを交えた先行ヒットの"Lokera"、ベイビー・ラスタとの"Punto 40"などの熱い楽曲が満載されている。クリス・ブラウンあたりを好んで育った世代だということは佇まいからもよくわかるが、歌心のあるR&Bやラテン・トラップ、ハウスやエレポップも含むが、スタイルが多彩とかいうよりは自然に拡張するレゲトンの進行形を体現している、と言ったほうが近いかもしれない。最高。
bounce (C)大原かおり
タワーレコード(vol.470(2023年1月25日発行号)掲載)