ヨーロッパと東京を拠点に精力的に活動を続ける安田芙充央(作曲家・ピアニスト)が2台ピアノのために書き下ろしたスコアを、自身とジャズピアニストの石井彰とで録音したアルバム。 (C)RS
JMD(2022/12/28)
ヨーロッパと東京を拠点に精力的に活動を続ける安田芙充央(作曲家・ピアニスト)が2台ピアノのために書き下ろしたスコアを、自身とジャズピアニストの石井彰とで録音したアルバム。
本作は、ヨーロッパと東京を拠点に精力的に活動を続ける安田芙充央(作曲家・ピアニスト)が2台ピアノのために書き下ろしたスコアを、自身とジャズピアニストの石井彰とで録音したアルバムです。
先鋭的でありながらも難解さを退けつつ、深い人間観と暗い浪漫がにじむ安田の作品は、同レーベルのプロデューサー、ステファン・ウインターに「ヤスダは現代作曲家の詩人だ。彼の音世界はやすやすと国境を越えきて、もっと聴きたい、もっと深く聴きたい、という欲求を掻き立てる。一度、彼の音楽に夢中になると、我々には選択の余地はない。何度も何度も聴かざるを得ないのである」と言わしめ、さらにドイツの主要紙フランクフルターアルゲマイネからも「日本現代音楽の百科事典と称しても過言ではない、ピアノの第一音から始まるその音楽性と緊張感は崩れることがない」と高い評価を受けています。石井彰は、日本を代表するジャズトランペッター日野皓正のグループに20年間在籍し、グループをまとめ上げてきました。そして、グループを離れた後は、みずからがリーダーとなって数々のセッションを精力的にこなし、優れたジャズピアニストとしての地位を確立したそのテクニックと感性は折紙付きです。
安田芙充央によって緻密に書かれたスコアはファンタスティックなピアニズムに満ちており、「AMESA for Two Pianos」におけるトッカータと歌謡風メロディからなる緻密なスコアリング、「Prayer to Prayer」に見られる2台のピアノのずれがディレイを産み次元を変えるさま。「There is always light」の少しブルージーで自由な2台のピアノ。「Second Movement to Ludwig」でのデフォルメされたベートーヴェンのモティーフ、「Happiness 」のストライド奏法によるスラップスティックな面白さ、Ariaにおけるピアノのカンタービレの美しさなど、聴きどころは満載です。二人の織りなす世界を聴いた後は、まるで一本の上質な映画を見たような不思議な感動にうたれるでしょう。
発売・販売元 提供資料(2022/12/13)