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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2022年12月09日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 啓文社書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784899920816 |
| ページ数 | 188 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
まえがき
1 計算尺(クライテリオン)を探して
─ジョン・オカダ 『ノーノー・ボーイ』を読む
2 記憶なき場所に故郷を探す
─小林勝の「フォード・一九二七年」を読む
3 帰らなかった日本人妻たち
─上坂冬子の 『慶州ナザレ園─忘れられた日本人妻たち』を読む
4 伝統の価値
─石村博子の 『たった独りの引き揚げ隊』を読む
5 辿りつけない故郷と日本への憎悪
─引揚げ者たちの語りを読む
6 待つことが目的と化した人生の行方
─サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を読む
7 生命の誕生という「保証のない旅」
─金原ひとみの『マザーズ』を読む
8 不安という原動力
─フランツ・カフカの「巣穴」を読む
9 愛という不都合な荷物
─ジョン・スタインベックの『怒りの葡萄』を読む
10 光と闇の二元論を超えて
─村上春樹の『アンダーグラウンド』を読む
11 自由は孤独であるという幻想
─ミヒャエル・エンデの「自由の牢獄」を読む
12 支配は胃袋から始まった
─岡本かの子の「鮨」と野坂昭如の「アメリカひじき」を読む
13 本当の「つよさ」は幸福感から来る
─デビッド・マッキーの『せかいでいちばんつよい国』を読む
あとがき
芥川龍之介と現代若者の共通点
それは日本という故郷への不安と
地に根を張れないもどかしさにある。
言論誌『表現者クライテリオン』表現者賞・奨励賞受賞者による
「不安」の中で生きる日本人への指針
13の文学作品から現代人が忘れてしまった「故郷=日本」の愛し方の痕跡を辿り、
現代人が感じる「居心地の悪さ」や「生きにくさ」の原因を探り出す。

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