スナーキー・パピーのリーダー、マイケル・リーグとキーボード奏者ビル・ローレンスによる初デュオ作品
ウードなどのアフリカ、地中海地方のフレットレス弦楽器とアコースティックピアノで奏でるエキゾチックなジャズの薫り
2021年第63回グラミー賞で4度目の受賞を果たした結成20年のスーパーユニット、スナーキー・パピーのリーダー/マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサーのマイケル・リーグ。同バンドのキーボード奏者のビル・ローレンスは、UKのジャズ誌で、"もしジャズが新しい世代のファンにアピールし続けるなら、ビル・ローレンスのようなアーティストが必要だ"とも語らせしめている逸材。両者による初のデュオ・アルバムがリリース!
マイケル・リーグは本作ではスナーキー・パピーでの活動とは全く異なり、ウードなどのアコースティック弦楽器を主にするなど、新しいアプローチを採用。スナーキー・パピーは、最近、ロンドンの12,500平方メートルの会場を埋め尽くしたほどの大規模なプロジェクトだが、このプロジェクトにおいて彼らは音楽をデュオで演奏できる規模に縮小することを切望していた。
ピアノとシンセサイザー、オーケストラアレンジメント、デジタルサウンドスケープを組み合わせた作品を多く発表しているビル・ローレンスだが、ここではアコースティックグランドピアノにフォーカスし、弦を減衰させるためにフェルトを追加するなど、独自の工夫を加えている。
グルーヴに酔いしれるエレクトリック・ベーシストとして知られるマイケル・リーグが奏でるのは、ウードを筆頭に、リュート、ンゴニなど、アフリカ・地中海・東洋を起源とするフレットレス弦楽器。これらの楽器はすべて、「声」を模倣することができ、また、西洋の常識を超えた微分音を表現できるといった特徴がある。彼の母国であるスペインが地中海地域の一部であることから、ギリシャ、トルコ音楽に幼い頃から強く影響を受けつつも、正式なレッスンを受けず演奏される彼のウードはブルース・スライド・ギターを扱うかのようでとても独特。
両者が受けた個人的、音楽的、音響的な影響は、それぞれの表現様式を輝かせるフレーズとして機能している。リズムというよりも、メロディー、ハーモニーに焦点を当てたコンポジション、暖かいサウンド、ソウルフルな演奏。ワールドジャズ2.0とでも呼ぶべき、気品とエキゾチックな興趣に溢れた音世界。
発売・販売元 提供資料(2023/08/17)