フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入盤:国内流通仕様 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年03月17日 |
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規格品番 |
KKC6624 |
レーベル |
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SKU |
4909346030671 |
「24の前奏曲」(HMM 902339)に次ぐハルモニア・ムンディのルガンスキー・ラフマニノフ第2弾。今回はラフマニノフ作品のなかでもとりわけ難曲として知られる練習曲集「音の絵」全曲に挑戦。
ルガンスキーはこの作品を20歳の1992年に録音していて、今日も高く評価されていますが、30年を経た50歳での再録音となりました。録音は今年2022年9月。円熟度はもちろんながら、疫病や祖国ロシアの情勢など反映しての心境か、暗い想念が感じられます。といっても鈍い演奏ではなく、明快な指さばきや轟きわたる輝かしい音などルガンスキー一流の芸術をたっぷり味わえます。
ラフマニノフの「音の絵」はピアノ協奏曲第3番と同時期の作で、大ピアニストだった彼の技術の粋を結集させた極限的な難曲となっています。またピアノがもっとも美しく鳴るように作られており、腕に自信のある奏者にとり挑戦しがいがある作品といえます。
ルガンスキーはラフマニノフのピアノ曲について、一旦マスターしてしまうと自分の指が奏でているのかピアノが自分で歌っているのか区別できなくなるほどピアノと一体化してしまうと述べていますが、超難曲ながら指を忘れさせてくれる余裕の技巧は驚きと申せましょう。歌いまわしも全く甘くなく格調高さを感じさせます。
嬉しいのが作品番号のついていない小品3篇をルガンスキーの演奏で聴くことができること。いずれも革命時、ラフマニノフがロシアを去ろうとしていた頃のもので、不安な感情にあふれていますが、ルガンスキーはそこからも美しい音楽を引き出しています。
キングインターナショナル
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:00:00
日本語帯・解説付
ラフマニノフ:
(1)練習曲集「音の絵」Op.33(全8曲)
(2)練習曲集「音の絵」Op.39(全9曲)
(3)断片(1917)
(4)オリエンタル・スケッチ(1917)
(5)前奏曲ニ短調(1917)
【演奏】
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
【録音】
2022年9月
エウレジオ文化センター、グスタフ・マーラーホール
(イタリア)
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1.[CD]
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2023年はラフマニノフ生誕150周年。今後関連CD等が発売される中で、本作にも注目されたい。ルガンスキーはラフマニノフの作品の録音をTeldec等のレーベルに多数残しているが今回50歳という節目の年に、30年ぶりとなる『音の絵』全曲の再録を完成させた。ピアノ協奏曲同様、難曲として挙げらえるこの作品に対し、全身全霊かけて演奏に挑んでいるのが感じ取られる。一曲一曲が情感豊かに、時に激しく、哀愁感たっぷりに奏でられている。聴き手の心情にそっと寄り添うかのようなその響きと卓越された表現力はルガンスキーならではの技巧力が煌びやかに輝きを増している。代表作の一枚にあげられる事は間違いない。
intoxicate (C)飛田陽海タワーレコード (vol.162(2023年2月20日発行号)掲載)
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