レディオヘッドのドラマー、フィリップ・セルウェイの新作が完成。8年半振りとなる自身3枚目のアルバム『ストレンジ・ダンス』、リリース
●ゲスト:ハンナ・ピール、エイドリアン・アトリー(ポーティスヘッド)、クインタ、マルタ・サローニ、ヴァレンティナ・マガレッティ、ローラ・ムーディー
Philip Selwayは自身3枚目のソロ・アルバムで演奏してくれるお気に入りのミュージシャンたちに声をかけた時、「もしCarole Kingが先駆的なエレクトロニック・コンポ―サー、Daphne Oramとコラボレートして、彼女にドラムを担当してもらったらどうだろう」と想像した、と語っている。こうして、アルバムの制作にあたり、Hannah Peel、Adrian Utley、Quinta、Marta Salogni、Valentina Magaletti、Laura Moodyといった並外れた才能を持つ人々が集められた。Selwayが自宅でピアノとギターで書いた10曲は、彼のソングライティング能力の高さを示すものである。アルバムが展開するにつれ、リスナーはさまざまな天候や季節を経験することになる。それぞれの曲は、多様で多彩な色合いと質感の感情を携えている。歌詞も芸術的だ。Selwayは、人間のあらゆる体験に関係するような、心に響く歌詞を書く才能を持っている。アルバムのオープニング・トラック「Little Things」から、すぐに新しいスケール感が伝わってくる。アコースティックなファースト・ソロ・アルバム『Familial』、Adem IlhanとQuintaとの共同作業で作られた『Weatherhouse』に続く『Strange Dance』は、Selwayが過去10年間、Radiohead以外のソロ活動で集めた技術と学習をすべて注ぎ込んだものだ。Philip Selwayは、英オックスフォードのアビンドン出身。ロック・バンド、Radioheadのドラマーとして知られ、ロックの殿堂入りを果たしている。2010年にはファースト・ソロ・アルバム『Familial』、2014年にはセカンド・ソロ・アルバム『Weatherhouse』をBella Unionよりリリース。また、2017年には映画『Let Me Go』のサウンドトラックも手掛けている。
発売・販売元 提供資料(2022/12/29)
レディオヘッドのドラマー、フィリップ・セルウェイの新作が完成。8年半振りとなる自身3枚目のアルバム。 (C)RS
JMD(2022/11/16)
レディオヘッドのドラマー、フィリップ・セルウェイが3枚目となるソロ・アルバムをリリース。ハンナ・ピールやエイドリアン・アトリー(ポーティスヘッド)など多くのゲストと共に作り上げたサウンドは、端正なプロダクションとフィリップの優れたソングライティング能力が際立つ。艶やかな電子音とストリングスの絡みは心地良い空気を醸し、平易な言葉で綴られた歌詞は滋味を放つ。さまざまな角度から楽しめる良作だ。
bounce (C)近藤真弥
タワーレコード(vol.471(2023年2月25日発行号)掲載)