米ブルックリンをベースに活動するシンガーソングライター、ニコール・シュナイトのプロジェクト、エア・ウェイヴス。キャス・マックームスやフランキー・コスモスがゲスト参加したニュー・アルバム『ザ・ダンス』、リリース。
Air Wavesのアルバム『The Dance』は、フックと忘れられないメロディーに溢れ、深くダンサブルなグルーヴの上を滑り、Air Waves生来の思いやり、簡潔さ、不思議なポップセンスが随所で光る。美しくシンプルで、即座にアクセスでき、完全に中毒性のある傑作で、Cass Mccombs、Skyler Skjelset(Fleet Foxes、Beach House)、Luke Temple、Brian Betancourt(Hospitality, Sam Evian)、Rina Mushonga、Frankie Cosmos、Lispector、David Christian、Ethan Sass、Ben Florencio等がゲスト参加している。Nicole Schneitは2009年に、Guided By Voicesの曲にインスパイアされたAir Waves名義でアルバムをリリース。2010年の『Dungeon Dots』(Sharon Van Ettenがゲスト参加)、2015年の『Parting Glances』、2017年の『Warrior』といったアルバムは、和やかだが驚愕的なポップというSchneitのヴィジョンを鮮明にするものであった。『The Dance』は、その軌跡を引き継いでいるが、俳句のような直接的さと提案で具体から普遍へと叙情の視線を保っている。
発売・販売元 提供資料(2022/12/29)
NYのブルックリンベースのSSW=Nicole Schneitによるソロプロジェクト、Air Wavesが最新作をリリース。豪華な客演も話題となった今作では、素朴で風通しの良いインディーフォークの中にポップセンスの光る 《The Roof》がオススメ。またCass McCombosとのコラボ曲 《Alien》では伸びやかで優しい音色を奏でている。制作に約3年の年月を費やしたと語っており、多くのコラボレーターと連携して意匠を凝らしたこだわりも強く感じる。創作意欲の高まった彼女の音楽に対するアテチュードを体感できる完成度の高いアルバムとなっている。
intoxicate (C)石田真生
タワーレコード(vol.160(2022年10月10日発行号)掲載)