ドイツはボン生まれのジャズ・トランぺッター、ニルス・ヴュルカーと同じドイツのジャズ・ギタリスト、アルネ・ヤンセンによるコラボレーション・アルバム『CLOSER』。20年以上前から互いをよく知り、15年近く一緒にレコーディングしている、ミュージシャンであり長年の親友である二人が、互いの音楽や演奏の共通点を探りながら名人芸と音楽的対話をより深く掘り下げた意欲作、完成!アナログも同時発売!
ドイツはボン生まれのジャズ・トランぺッター、ニルス・ヴュルカー。2005年から2012年の間に自身のレーベル、EAR TREAT MUSICから5枚のリーダー作をリリースしている他、オマーラ・ポルトゥオンドの作品へのゲスト参加、さらにリー・リトナー、デイヴ&ドン・グルーシン、ウィル・ケネディ、ウルフガング・シュミッドらと「Hang All Stars」としてヨーロッパ・ツアーを行ったり、グレゴリー・ポーター、ヒュー・マセケラ、ラウラ・ロペス・カストロのリミックスを手掛けたりと幅広く活躍している。
ECHOジャズ賞(ドイツのジャズ界におけるグラミー賞)やドイツ・ジャズ・アウォードも受賞し、2010年以降のヨーロッパ・ジャズ・シーンで最も成功したジャズ・トランぺッターの一人へ成長した彼の最新作は、同じドイツのジャズ・ギタリスト、アルネ・ヤンセンとのコラボレーション・アルバム『CLOSER』だ。20年以上前から互いをよく知り、15年近く一緒にレコーディングをしている二人は、2019年初めて"Closer"のデュオ名でドイツ・ツアーを行い、"友人同士ならではの演奏"とメディアから高い評価を集めた。その二人のミュージシャンによる名人芸と音楽的対話をより深く掘り下げたのが、このニュー・アルバムなのである。アルバムはミュンヘンにあるヴュルカーのEAR TREATスタジオでアルバム全体をレコーディングされ、ミックスはグラミー賞を受賞した経歴を持つジェイ・ニューランドが手掛け、マスタリングはニューヨークのバッテリー・スタジオでマイルス・デイビスやビリー・ホリデイ、ボブ・ディランのリマスター作品で知られるマーク・ウィルダーが担当している。
最新作『CLOSER』に収録されているのは、新しく制作されたオリジナル・ナンバーに、ナイン・インチ・ネールズやRy X、ブルー・ナイルなど、二人のミュージシャンのお気に入りのポップスやロック・ナンバーに新たな解釈を加えたもの。結果完成したアルバムは、聴くものを一音一音で魅了しつつ、まるで親友や信頼できる仲間のように、新しくエキサイティングなサウンドスケープへと誘ってくれる。デュオによる究極のミニマル・サウンドからほとんどオーケストラのように聴こえるものまで、本作では優れたミュージシャンであり長年の親友である二人が、互いの音楽や演奏の共通点を探り、その特異性をフルに発揮しているのだ。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2022/11/04)
アルバムの幕開けを飾るのは、トレント・レズナーがナイン・インチ・ネールズの為に作り、後にジョニー・キャッシュがダーク・ヴァージョンを披露した「Hurt」。二人はこのダーク・ヴァージョンを最初は生々しく直接的、そして3分の間に様々なディレイ、リバーブにディストーションをかけて徐々に心地よい強度を増していくという、独自の解釈で演奏している。その他にもファンキーな「Deep Dive」やブルー・ナイルの「Let's Go Out Tonight」のメランコリックなヴァージョンなど、ヴィルカーとヤンセンはソロイストと伴奏者の役割を交互にとりながら、非常に"密な"音楽的交歓を繰り広げている。またフリューゲルホルンとアコースティックギターだけで構成されたヴュルカーによるアンセミックな新曲「Beyond the Bavarian Sky」は、モダンジャズの歴史において最も美しいデュオ・アルバムの一つ、パット・メセニーとチャーリー・ヘイデンの『ビヨンド・ザ・ミズーリ・スカイ」へのトリビュートである。
多様で豊富なサウンドとムードが聴くものに魅惑と感動を等しくもたらすだけでなく、ただ聴くだけで非常にリアルな音楽体験を味わえる、そんな作品が『CLOSER』なのだ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2022/11/04)