モダン・ジャズの知られざる歴史の1ページとはまさにこのこと!!
名サックス奏者ガトー・バルビエリの現存する音源で実質的初リーダー作となる作品がまさかの発掘!!
アルゼンチン出身の名サックス奏者ガトー・バルビエリが拠点をローマに移す数カ月前の1961年にブエノスアイレスの伝説のクラブ・ジャマイカで行われた未発表音源が発掘!
ガトーは拠点を移したのち、ドン・チェリーと出会いフリー・ジャズから影響を受けた作品を1967年にESPから発表しますが、1960年代初頭のリーダー作は確認されておらず本作が現存する中での実質的初リーダー作とすることができる驚愕の1枚。
コルトレーンの"Impressions"や"Village Blues"、コール・ポーターの"What is this thing called love?"、"Round Midnight"といった良い選曲でゴリゴリのモダン・ジャズを披露しており、当時24歳のルーベン・ロペス・フルスト(!!)もピアノで参加した当時のアルゼンチン・ジャズの美味しい部分が凝縮されたような内容です。プロによるライブ録音ではございませんが、それをはるかに上回る貴重な内容であることは間違いないのではないでしょうか。
モダン・ジャズの知られざる歴史の1ページとして資料的にも価値のある1作がまさかの発掘です!!ジャズ好きの方はこれはお見逃しなく!!
発売・販売元 提供資料(2022/11/07)
急進的なコルトレーン派テナーとして60年代を過ごしたガトーの1961年、ブエノスアイレス時代のライヴ演奏がついにLP化!当時、登場していれば、後年の「第三世界派ジャズ」としてのガトーの存在感はまた違ったものになっていただろう。また、注目はピアノファン垂涎のルーベン・ロペス・フルストの若き演奏が堪能できることだ。1957年のエドモンド・ホールとの演奏に次ぐ時代、24歳の流麗で趣のあるフレーズは秀逸!また、ベースのホルヘ・ゴンザレスの骨太のベースラインは本作に重厚な味わいを付け加えている。ドン・チェリーとの出会いから急展開を見せる前の、メインストリーマー、ガトーの貴重な演奏。
intoxicate (C)瀧口謙司
タワーレコード(vol.161(2022年12月10日発行号)掲載)