今作はCalm初のビートレスチルアウトアルバム。音質もいつもとは違う柔らかさらを全面に出して、よりオーガニックな仕上がりになっています。前作に引き続き主要メンバーも数曲参加していますが、今回はジャズ的な自由度というよりもCalmの作家性に寄り添ったプレイで華を添えています。そして一番の特徴は、得意とする長尺なアレンジメントを封印し、トータル50分弱であっという間にエンディングを迎える、まるで古き良きレコードアルバム時代の構成となっています。CDエディションには曲間にCalm本人が録音した自然音を配置し流れを重視。よりアルバム形態としてのコンセプチュアルな仕上がりになっています。 (C)RS
JMD(2022/11/08)
今作はCalm初のビートレスチルアウトアルバム。
音質もいつもとは違う柔らかさらを全面に出して、よりオーガニックな仕上がりになっています。
前作に引き続き主要メンバーも数曲参加していますが、今回はジャズ的な自由度というよりもCalmの作家性に寄り添ったプレイで華を添えています。
そして一番の特徴は、得意とする長尺なアレンジメントを封印し、トータル50分弱であっという間にエンディングを迎える、まるで古き良きレコードアルバム時代の構成となっています。CDエディションには曲間にCalm本人が録音した自然音を配置し流れを重視。
よりアルバム形態としてのコンセプチュアルな仕上がりになっています。
Calm (music conception)
発売・販売元 提供資料(2022/11/04)
数々のチルアウト~バレアリックの名盤を世に送り出してきた音楽家の、『before -いままでのむこうがわ-』からちょうど1年ぶりとなる新作は、彼特有の展開豊かな長尺アレンジを封じ、これまでの作風とは一線を画した初のビートレス・アルバムに。ゆったり流れる鍵盤のメロディーがどこまでも深い夜空を喚起させる表題曲や、郷愁感漂うサックスの音色に感情がヒリヒリする"Moonage Daydream"、流麗なエレクトロニカが心を震わせる"Ray"などのシンプルな音数で紡がれるサウンドは、彼の内面を映し出したような寂寥感を孕んだ温もりに満ちている。ピアノとサックスのアンサンブルが過ぎ去る時を慈しむような"Aigato Arigato"の、繊細な揺らぎ具合もまさに至高。
bounce (C)郡司和歌
タワーレコード(vol.469(2022年12月25日発行号)掲載)