80年代から常に先鋭のアートと最新テクノロジーを駆使しながら新しい"POP"を鳴らしてきたポップ・レジェンド、デュラン・デュラン。ジャスティン・ティンバーレイクとティンバランドも制作に参加した2007年の通算12作目がCDに続きアナログLPでも復刻!
80年代から常に先鋭のアートと最新テクノロジーを駆使しながら新しい"POP"を鳴らしてきたポップ・レジェンド、デュラン・デュラン。1980年代ニューロマンティック・ムーブメントの火付け役となり、これまでのレコード・セールスは8000万枚超、全米ヒットチャート・シングル18枚、全英トップ30シングル30枚と、世界の音楽シーンを疾走してきた彼らが2000年代に発表したアルバムがCDに続き、アナログLP、しかも2枚組で復刻となる。
1978年、イギリスはイングランド中部・バーミンガムにて結成。1980年代に起きたニューロマンティック(New Romantic)ムーブメントの火付け役となり、そのムーヴメントを代表するバンドとなった。当時のMTVブームにのって、そのルックスのよさやアートスクール出身のメンバーが持つ説得力のあるスタイリッシュさは出身国のイギリスだけでなく、日本でも多くのファンの支持を得た。バンド名はジェーン・フォンダが主演したSF映画『バーバレラ』(1968年)で登場する悪役「デュラン・デュラン(Durand-Durand)博士」がもとになっている。1981年2月「Planet Earth」でデビューし、1stアルバム『デュラン・デュラン』が全英アルバム・チャート3位を記録。その後も「グラビアの美少女」、「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」といったシングルがヒットし、82年セカンド・アルバム『リオ』をリリース。北米ツアーを経て、アメリカでも大ヒットし、その人気は世界的なものになった。83年3rdアルバム『セヴン&ザ・ラクド・タイガー』(英1位/米8位)をリリースし、84年シングル「ザ・リフレックス」が初の全米シングル・チャートNo.1に(全英も1位)、85年はパワー・ステーションや、アーケイディアといったメンバーのサイド・プロジェクトが話題となり、シングル「007 美しき獲物たち」が全米シングル・チャートのNo.1となる。その後はロジャー・テイラーの脱退や相次ぐメンバー・チェンジなどで活動は停滞するが、1993年発表のアルバム『デュラン・デュラン(ザ・ウェディング・アルバム)』からのシングル「オーディナリー・ワールド」と「カム・アンダーン」の大ヒットでシーンに復活。97年、オリジナル・メンバーだったジョン・テイラーが脱退すると再び停滞期に入る。2001年にオリジナル・メンバー5人によるワールド・ツアーを敢行し大きな話題となり、2004年にアルバム『アストロノート』、2010年マーク・ロンソンをプロデューサーに迎えたアルバム『オール・ユー・ニード・イズ・ナウ』をリリース。2015年3月、ワーナーブラザーズと契約し、シックのナイル・ロジャース、マーク・ロンソンらをプロデュースに迎えたスタジオ・アルバム『Paper Gods』を9月にリリースし、2017年には2003年のTHE REUNIONツアー以来となる武道館公演を実現させた。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2022/10/14)
昨年2021年にはエロール・アルカン、ジョルジオ・モロダー、マーク・ロンソンをプロデューサーに迎え、約6年ぶりとなる通算15作目のスタジオ・アルバム、『FUTURE PAST』を発表。スペシャル・ゲストとしてブラーのグレアム・コクソンがギターで参加しているほか、デヴィッド・ボウイでおなじみのキーボード奏者、マイク・ガーソン、さらにはゲスト・ヴォーカリストとしてリッケ・リーが参加したことも話題となった。
【RED CARPET MASSACRE】
デュラン・デュラン通算12作目のスタジオ・アルバム。ティンバランドとジャスティン・ティンバーレイクが制作に加わった「Nite-Runner ft. Justin Timberlake」、「Skin Divers」そして「Zoom In」をフィーチャーした本作は、米ビルボード200アルバム・チャートでTOP40入りを果たした。オリジナル・ギタリストのアンディ・テイラーが再びバンドを離れ、ドム(ドミニク)・ブラウンがサポート・ギタリストとして参加している。(2007年作品)(2/2)
発売・販売元 提供資料(2022/10/14)
While Duran Duran have worked steadily since their 1993 comeback, The Wedding Album, they haven't always sounded as stylish and creatively tuned-in as they do on 2007's Red Carpet Massacre. Perhaps it's because there hasn't always been a definitive sound for the band to catch onto in the way that adult alternative informed the mature aesthetic of The Wedding Album. Interestingly, rather than go for the sound of more obvious neo-new wave bands like the Killers, Red Carpet Massacre finds the original lineup of vocalist Simon LeBon, keyboardist Nick Rhodes, bassist John Taylor, and drummer Roger Taylor -- guitarist Andy Taylor left prior to recording -- hooking up with modern dance-pop producers Danjahandz and Timbaland for a sound that at once returns the band to its edgy, club-oriented roots while also updating its sound to fit in on the radio next to such contemporary Timbaland-helmed acts as Justin Timberlake and Nelly Furtado. In fact, Timberlake even co-wrote and produced the very "FutureSex/LoveSounds"-ish ballad "Falling Down." These are darkly atmospheric, pulsating tracks that make the most of Duran Duran's longstanding knack for moody, somewhat cheeky dance-rock. To theses ends, dark disco cuts like "Nite-Runner" and "Skin Divers," with their dominatrix whip beats, high-pitched choruses, and obligatory Timbaland raps, are both deliciously hedonistic and crisply appointed electro-soul numbers. Similarly, tracks like the synth-driven title cut and the angular and oddly funky "Zoom In" come as close as the band has been in years to re-creating its own glamorous and neon-coated '80s aesthetic. ~ Matt Collar
Rovi
80年代に新たなロックを作り上げた元祖王子系バンド、デュラン・デュランがまたもやシーンを揺るがす新作を完成させた。アンディ・テイラーの脱退という手痛い打撃を受けつつ、その穴を埋めるためにジャスティン・ティンバーレイクやティンバランド、デンジャを制作陣に投入。バンドの持ち味である艶のあるメロディーと、新世代のクリエイターとの相性は抜群で、全音楽ファンに捧げたい激強力盤に仕上がった。
bounce (C)柴田 かずえ
タワーレコード(2007年12月号掲載 (P92))