深い闇の先には光がある――。
「アイルランドが生んだ新たなベスト・ニュー・バンド」と称される、ダブリン出身のポスト・ロック5人組、ザ・マーダー・キャピタル。耽美なる世界観と攻撃性に満ちた歌詞を現代に蘇らせて熱い注目を集めた彼らが音楽的にも大きく成長し作り上げたムードとメロディが支配する待望のセカンド・アルバム『GIGI'S RECOVERY』、完成――!
NME誌の「100 Essential New Artists for 2019」に選出され、地元アイルランドのThe Irish Times紙からは「アイルランドが生んだ新たなベスト・ニュー・バンド」と称される、ダブリン出身の5人組、ザ・マーダー・キャピタル。ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダー、エコー&ザ・バニーメンといったアーティストに影響を受け、あの耽美なる世界観と攻撃性に満ちた歌詞を現代に蘇らせて熱い注目を集めた彼らが、待望のニュー・アルバムを完成させた。
今年の7月、ニュー・シングル「Only Good Things」を引っ提げシーンに戻ってきたザ・マーダー・キャピタル。その彼らにとって2019年発表の全英TOP20作『WHEN I HAVE FEARS』以来となる通算2作目となるスタジオ・アルバム『GIGI'S RECOVERY』。プロデュースとミックスを手掛けるのは、モデスト・マウスやSt.ヴィンセントなどの仕事で知られるジョン・コングルトン。まだメンバー同士、人間的にも音楽的にも互いを理解しようとする過程にあったバンド初期の姿を捉えた前作『WHEN I HAVE FEARS』の頃に比べ、本作では、彼らが大きく成長した姿が見て取れる。これまでよりエレクトリックな要素が強調された『GIGI'S RECOVERY』にはインダストリアルな要素がより精密に探求されており、大胆なメロディはそのままに、バンドの音楽的領域を新しいサウンドスケープへと果敢に押し上げているのだ。
重厚なムードとメランコリックなメロディが支配するこのアルバムにはこの夏リリースされた先行シングル「Only Good Things」の他、窓を叩く雨音のようなリズムとビートから始まり、静かにしかし叙情的なピークが儚いバランスで作り上げられていく「A Thousand Lives」、そしてダークでトリップ・ホップ的な要素も感じられる「Crying」が収録されている。
結成以来、社会正義、特に母国アイルランドにおける社会経済的不公平、若者のメンタルヘルスなどの原因に深く情熱を注いでいるザ・マーダー・キャピタルだが、最新作『GIGI'S RECOVERY』は、暗闇の後の人生、そして良いことだけを考えるポジティブな楽曲で溢れている。進化に妥協を許さない彼らだが、それによって自分たちがどこに向かっているのかわからないときでも、軌道に乗り続けることができたという。そして、それこそがThe Murder Capitalが、完全に純粋でありながら、その方向性に完全に自信を持ったアルバムに行き着いた理由なのだ。
発売・販売元 提供資料(2022/11/04)